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グリーンパワーを活用した環境商品と 企業ブランドの作り方 |
written in 2005/10/19
自動車業界ではいまハイブリッド車の開発が急ピッチで進められている。今年に入ってガソリン価格が高騰している影響もあり、ドライバーが燃費を気にするようになっていることに加えて、環境に優しいクルマを消費者が好む傾向が高まっている。今のところガソリン車よりも車両価格が割高という欠点はあるものの、環境問題に貢献できるという付加価値からハイブリッド車に関心を示すドライバーが増えているのだ。
これからの地球環境を考えれば、エネルギーを石油だけに頼っていくことはできない。それに代わる新エネルギーの開発を進めて、主力エネルギーの分散や、地球に優しいエネルギーの普及に努めていくことが課題になる。新しいエネルギー源として注目されているのは太陽光、風力、バイオマス、マイクロ水力といった自然力を利用したグリーンエネルギー(Green Power)で、ここ数年で大手企業が発電事業や機器の開発販売に続々と参入を果たしている。資源エネルギー庁ではこれら新エネルギーに関する市場規模が、2030年までには3兆円(現在の約6倍)にまで成長すると試算している。
そこで新エネルギー関連のビジネスが今後の有望テーマになるわけだが、現実にはグリーンエネルギーの高い発電コストがネックとなっている。既存エネルギー(化石燃料や原子力など)では1キロワット時(kWh)あたり6円前後の発電コストであるのに対して、グリーンエネルギーでは今のところ 1.5倍〜10倍も高い。この割高なエネルギーを販売していくための仕掛け作りが、この分野のビジネスの成否を分ける鍵を握っている。そこには「環境」を新たなブランドとして活用したい企業に対して、グリーンエネルギーを上手に売り込むことが課題だ。
(地球に優しい環境ビジネス一覧へ)
●発電方式による電力コストの比較
●グリーンパワーを牽引する先進的な消費者の動き
●LOHAS層の台頭で生まれる新たな環境市場
●グリーン電力証書を活用した環境ブランド商品の作り方
●グリーン電力証書の仕組みについて
●個人に向けたグリーン電力証書の発行ビジネス
●風力発電によって企業イメージと商品売上を向上させる経営戦略
●企業がNPOと手を組む社会貢献マーケティングによる販売戦略
●世界的に浮上する環境保全のためのバイオマス関連ビジネス
●身近なテーマを起業へと結びつける環境ビジネスの成功法則
JNEWS LETTER 2005.10.19
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