リアル店舗が活路を開く来店不要のVRコマース
実店舗が新たな販路としてeコマース事業を立ち上げるには、店舗とWebサイトを、できるだけシームレスに連携したほうが売上を伸ばしやすい。コロナ禍では、普段から店に通いながら消費者が、これまでと同じ商品をネットでも購入しやすい環境を望んでいる。たとえば、自宅のPCやスマホ画面からスーパーに仮想的に来店して、店内を移動しながら希望の商品をショッピングカートに入れると、宅配してもらえるようなサービスである。
具体的なイメージとして、米フロリダ州を拠点としてVRコンテンツの制作をする新興企業の「LifeStyles In 360」は、生鮮品スーパーチェーンのホールフーズ・マーケットと提携して、ホールフーズ店舗内のVRショッピングができるECサイトをコロナ禍の2020年3月に立ち上げている。
消費者がサイト内にアクセスすると、実在するホールフーズの店内を360度カメラで撮影された3D画像の中を自由に移動することができる。陳列棚の各商品には、注文タグがレイヤー表示されており、希望する商品タグをクリックすれば、オンライン購入することができる。
この仕組みは、eコマースのメイン機能を「lifestylesin360.shop」のECサイト内に置き、ホールフーズ店舗のVR画像とリンクすることにより、消費者からは、店舗内を歩いて買い物をしているような感覚で、リアルに近いオンラインショッピング体験ができるようにしている。そのため、オンラインでの買い物に慣れてくれば、VR画像を経由しなくても、ECサイトに直接アクセスして購入することも可能である。
■ホールフーズのVR店内画像
■VRと連携したホールフーズECサイト
VRショッピングは、Googleが公開するストリートビューを活用することにより、中小の店舗でも実現することができる。ストリートビューには、店舗や施設の管理者が屋内の360度写真を投稿することができ、消費者は建物の中がどんな様子なのかを把握することができる。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます → 記事一覧 / JNEWSについて)
■JNEWS会員レポートの主な項目
・店舗とネットに二分化する楽器店の収益構造
・自宅から仮想来店するVRショッピングの仕組み
・VRショッピングによるスーパーの買い物スタイル
・ストリートビューを活用したVRショッピングの方法
・Googleマイビジネスを活用したローカル店舗の集客
・Googleマイビジネスを利用する消費者の行動特性
・Google認定フォトグラファーとしての起業方法
・ストリートビュー撮影代行会社の営業手法
・VRコマースに移行する不動産ビジネスの動向
・VR内覧サービスを利用した大学生の新居探し
・VRコマースに適した商材と費用対効果について
・VR/ARテクノロジーで変革される不動産セールス
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2020.5.27
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
※JNEWS会員のPASSWORD確認はこちらへ
(注目の新規事業)/(トップページ)/(JNEWSについて)/(Facebookページ)
これは正式会員向けJNEWS LETTER(2020年5月)に掲載された記事の一部です。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。