コロナ対策として不要不急の外出が求められる中、大手スーパーチェーンでは消費者が在宅のまま店舗に仮想来店して買い物ができるバーチャルショッピング(VRコマース)の導入が進められている。(JNEWSについてトップページ
リアル店舗が活路を開く来店不要のVRコマース

JNEWS
JNEWS会員配信日 2020/5/27

 実店舗が新たな販路としてeコマース事業を立ち上げるには、店舗とWebサイトを、できるだけシームレスに連携したほうが売上を伸ばしやすい。コロナ禍では、普段から店に通いながら消費者が、これまでと同じ商品をネットでも購入しやすい環境を望んでいる。たとえば、自宅のPCやスマホ画面からスーパーに仮想的に来店して、店内を移動しながら希望の商品をショッピングカートに入れると、宅配してもらえるようなサービスである。

具体的なイメージとして、米フロリダ州を拠点としてVRコンテンツの制作をする新興企業の「LifeStyles In 360」は、生鮮品スーパーチェーンのホールフーズ・マーケットと提携して、ホールフーズ店舗内のVRショッピングができるECサイトをコロナ禍の2020年3月に立ち上げている。

消費者がサイト内にアクセスすると、実在するホールフーズの店内を360度カメラで撮影された3D画像の中を自由に移動することができる。陳列棚の各商品には、注文タグがレイヤー表示されており、希望する商品タグをクリックすれば、オンライン購入することができる。


この仕組みは、eコマースのメイン機能を「lifestylesin360.shop」のECサイト内に置き、ホールフーズ店舗のVR画像とリンクすることにより、消費者からは、店舗内を歩いて買い物をしているような感覚で、リアルに近いオンラインショッピング体験ができるようにしている。そのため、オンラインでの買い物に慣れてくれば、VR画像を経由しなくても、ECサイトに直接アクセスして購入することも可能である。

ホールフーズのVR店内画像
VRと連携したホールフーズECサイト

《VRショッピングの仕組み》

VRショッピングは、Googleが公開するストリートビューを活用することにより、中小の店舗でも実現することができる。ストリートビューには、店舗や施設の管理者が屋内の360度写真を投稿することができ、消費者は建物の中がどんな様子なのかを把握することができる。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて


JNEWS会員レポートの主な項目
・店舗とネットに二分化する楽器店の収益構造
・自宅から仮想来店するVRショッピングの仕組み
・VRショッピングによるスーパーの買い物スタイル
・ストリートビューを活用したVRショッピングの方法
・Googleマイビジネスを活用したローカル店舗の集客
・Googleマイビジネスを利用する消費者の行動特性
・Google認定フォトグラファーとしての起業方法
・ストリートビュー撮影代行会社の営業手法
・VRコマースに移行する不動産ビジネスの動向
・VR内覧サービスを利用した大学生の新居探し
・VRコマースに適した商材と費用対効果について
・VR/ARテクノロジーで変革される不動産セールス

この記事の完全レポート
JNEWS LETTER 2020.5.27
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