不動産の売買価値を高めるホームステージングの新職種
不動産物件のサービス化が進む中では、家具や家電を設置するだけではなく、インテリアを上手にコーディネートして、「この部屋に住みたい」と思わせるテクニックも重要になる。そこで、家具の配置を工夫したり、照明、カーペット、小物アクセサリーなどを活用して、物件のイメージを向上させる「ホームステージング」という専門職が成り立つようになっている。
ホームステージングは40年以上前からある手法だが、欧米でも注目されるようになったのは、2000年以降のことである。これは、不動産情報サイトによる物件探しが主流になってきたことが関係している。画面上の写真で見る物件の印象は、家具を何も置いていない空室よりも、センスの良いホームステージングをした部屋のほうが、中古物件の買い手が見つかるまでの期間は短く、成約価格も高くなることが実証されている。
ホームステージングのスペシャリストを育成する団体「Home Staging Resource」が行った調査によると、プロがステージングした物件(4,200件以上)は、同じ地域のステージングされていない物件よりも、売却価格は平均で9~12%高いと報告されている。業界団体の数字であることを差し引いてみる必要はあるが、視覚的な印象を高めることにより、不動産の価値を高められる効果は確かにある。
ホームステージングの具体的な仕事は、所有物件を売りたいオーナーからの相談を受けて、購入希望者に“魅力的な家”と映るように、家具、カーペット、キッチン用品、絵画や壁掛けなどのアクセサリーをセンス良く配置する。ホームステージャーのコンサルティング料は....
■ホームステージングの作品例(Home Staging Resource)
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