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業務アシスタントとする音声エージェント開発の参入分野

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JNEWS会員配信日 2019/8/10

 マイカーに乗り込み、目的地を言えば自分専用のAIエージェントが最適な順路を案内してくれて、今夜泊まりたいホテルの予約や、明日のスケジュール確認まで、エージェントに任せることができる時代は、既に到来している。メルセデスベンツやBMWが新型車に搭載しはじめている車載エージェントは、カーナビやエアコン調節など車内装備の操作に加えて、クラウドサーバーを経由して様々な情報を音声操作で引き出せるようになっている。

■メルセデスAIエージェント「MBUX」の紹介映像

このようなバーチャルアシスタントは、AIと音声認識技術とが融合して、自動車の他にも、医療、観光、小売店の接客など、多方面での活躍が期待されている。
手軽に購入できる音声デバイスとしては、スマートスピーカーの「Amazon Echo」や「Google Home」が発売されているが、こちらも進化を続けており、第二世代型の新モデルでは、ディスプレイ付きが標準になってきている。バーチャルアシスタントの操作は、キーボードよりも音声のほうが入力はしやすいが、情報の出力については、音声よりも画面のほうが短時間で詳しい内容を示すことができる。

「Amazon Echo Show」には、10インチの液晶が搭載されており、AIエージェントのAlexa(アレクサ)に様々な質問を投げかけることで、関連の情報を音声と画面の両方で表示させることができる。それに伴い、AIエージェントの用途は広がりをみせている。

たとえば、UberやLyftなどのライドシェアサービスでは、アレクサ対応の音声アプリ(スキル)に開発に力を入れ始めている。ユーザーが自宅やオフィスから配車予約をする時には、スマホアプリの小さな画面を操作するよりも、「アレクサ、車を呼んで」「アレクサ、自宅から○○までの乗車料金はいくら?」と音声で指示や質問ができるのは便利だ。

ファーストフードやレストランのデリバリーサービスについても同様で、AIエージェントからの音声注文に対応することは、従来のようにユーザーがPCやモバイルアプリから注文内容を入力していく方式と比べて、曖昧な会話でもAIが該当するメニューを自動判別するため、注文件数や注文単価を伸ばせる効果がある。

《音声によるデリバリー注文の流れ(Amazon Echo)》

このような音声エージェントは、従業員の代わる接客アシスタントとしての可能性が期待されており、ホテルやレストランの他に、バーチャルなカウンセラーとしても導入されるようになってきている。海外では、これから数年のうちにネット検索の30~50%が音声エージェントを介したものになるという予測もあり、キーボード入力の時代とは、職場のワークスタイルや情報収集の方法にも、大きな変化が訪れることになる。

業務用のAIエージェントとして潜在需要が高い業界としては、医療が筆頭に挙げられている。病気についての相談は、医師が担当するのが基本だが、丁寧な個別対応をするのには、時間と人手が足りない。そこで、初期の相談相手をAIエージェントに担当させて、より詳しい対応が必要な場合には、専門医に引き継ぐような仕組みが求められている。

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・メンタルヘルスを支援するチャットボット
・店員に代わるスタバのAIアシスタントの費用対効果
・ボイスコマース利用客の購買特性
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