DIYで価値再生する自宅退蔵品のリメイクビジネス
JNEWS会員配信日 2017/3/31
家電メーカーは毎年のように新製品を発表して、消費者に買い換えを促している。しかし実際には、エアコン・冷蔵庫・洗濯機などの家電製品が現役として使われている年数は15年前後となっている。古い製品を長く使うことは環境にも良いし、不要になれば、リサイクルショップや、オークション・フリマに出品販売するリユースモデルも、最近では普通になってきた。
環境省の調査によると、国内のリユース市場規模は3兆1千億円の規模があるが、これは不要になったモノの扱いとして1~3割程度に過ぎない。残りの不要品も廃棄されるものは意外と少なくて、大半は家庭内で使われないまま眠った(退蔵)状態になっている。
家庭内の退蔵品が多くなる理由としては、ゴミとして捨てるほどではないが、売却しても値が付かないため、押し入れや物置で保管し続けているというケースが多い。しかし、多少の修理や補修をするだけで、再び使えるようになったり、収益化できるものも少なくない。
たとえば、中古の冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなどをメンテナンス、クリーニングして安価でセット販売する「リユース家電」は、一人暮らしを始める学生や単身赴任者からの需要がある。また、仕立ての良い昭和時代の古着を、現代風のデザインに修正した「リメイク衣料」は、若い女性から人気が高く、メルカリなどのフリマアプリで販売することが、手芸が得意な主婦の副業になっている。
リユース市場の特徴として、壊れた物、痛んだ物、前所有者の使用感が強い物は査定価値が無いに等しいが、若干の手を加えることで、商品価値を蘇らせることができるものもある。
そこで役に立つのが、リペアやリメイクをするためのスキルである。壊れた物を修理する方法は、家電製品、家具、衣料など、技術のカテゴリーは異なるが、それらを習得することで、自分自身の生活を豊かにすることができる。さらに、スモールビジネスとして収益化することも可能だ。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です → 記事一覧 / JNEWSについて)
■JNEWS会員レポートの主な項目
・世界に広がるリペアカフェの仕組みと役割
・部品販売業者とリペアカフェの協業モデル
・メーカー求められる修理情報公開の動きについて
・リペア技術者を支える教育サービスと関連市場
・古着を再加工して価値を高めるスモールビジネス
・高齢社会における遺品処分の課題と許認可制度
・米国の遺品整理ビジネスが抱える問題点
・核家族の寿命とマイホームを住み替えの人生計画
・モノ依存から脱却するミニマリスト向け不用品売却サービス
・築古住宅を再生するセルフリノベーションと家具リフォーム
・シェアリング経済を先導するツールライブラリーの仕組み
・サイドビジネスとして広がるiPhone修理業の仕掛け人
・消費者のDIY生活を支援する新たなエキスパート職の台頭
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2017.3.31
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
※JNEWS会員のPASSWORD確認はこちらへ
(注目の新規事業) / (トップページ) / (JNEWSについて)
これは正式会員向けJNEWS LETTER(2017年3月)に掲載された記事の一部です。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。