日本人の生命保険加入率は80%を超して、保険は「人生最後の資産」とも位置付けられている。しかし、高齢化社会の中では、自分が亡くなった後よりも、生前に保険金を活用したいと考える人達が増えて、積み立てた生命保険を他社に売却できる仕組みが浮上している。
人生最後の資産「生命保険」を買い取る投資ビジネス

JNEWS会員配信日 2016/12/5

 新入社員が職場に入ると、必ずと言っていいほど訪れるのが、生命保険の勧誘である。たとえば、24歳の新入社員が、死亡保障が1000万円の終身保険に加入すると、払込満了が65歳までの場合で、月々の保険料は 約1.3万円になる。初任給の中から毎月払う負担額としては決して軽くはない。

しかし、日本人の生命保険加入率は世界で最も高くて、20代で50%、30代以降では80%を超している。年間の保険料は平均で約20万円。生命保険だけで、毎月2万円弱を支払っていることになる。

《年齢別の生命保険加入率(日本)》

    男性 女性
  20代
30代
40代
50代
60代
52.4%
84.1%
87.5%
87.6%
83.3%
56.8%
78.5%
90.0%
88.1%
83.0%
 ○保険加入額の平均値……男性:1,793万円、女性:794万円
 ※出所:平成28年生活保障に関する調査(生命保険文化センター)
 

人生の中で、生命保険に加入するタイミングとしては、就職、結婚と子どもが産まれた時が多く、収入の状況によっても選ぶ保険の種類は変わってくるが、貯蓄も兼ねた「終身保険」は、できるだけ若いうちに加入したほうが、生涯を通したトータルの利回りは高くなる。

現在の生命保険は、低金利の時代を反映して、加入者が払い込む保険料の予定利率を1%前後で運用することを前提に設計されている。しかし、バブル景気で高金利だった1980、90年代に契約された保険は、予定利率が5~6%に設定されているため、上表よりも大幅に高い利回りになる。それらは“お宝保険”と言われている。

終身型の生命保険は、正しい知識で加入すれば、万が一の保障+資産形成にも役立つ。ただし、数十年先の払込満了期日まで契約を続けなくては、その恩恵を受けることはできず、それより前に中途解約をすると払込元本の7割程度しか返金されないのがネックである。

人生は計画通りに行かないことも多い。満了期日前に月々の保険料が払えなくなり、契約を失効、中解解約する加入者は全体の 5~10%ある。また、これからの老後は、公的年金だけには頼れないため、貯蓄を切り崩しながら生活していくことになるが、長生きをすれば、最終的に「生命保険」しか資産が無くなってしまう高齢者も増えてくる。

生命保険は、契約者が亡くなった後に払われるものだが、それでは本人が資金を使えないため、生命保険として蓄えた資金を、柔軟に活用できる仕組みが求められている。日本国内では生命保険の契約残高は「約680兆円」という巨額な規模に膨れあがっている。これを、生きているうちに使える資産として再構築することが、新たなビジネステーマとして浮上している。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です記事一覧 / JNEWSについて


※出所:2016年版生命保険の動向(生命保険協会)


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 ●多様な家族形態に対応した生命保険信託の仕組み
 ●余命分析で変化する保険ビジネス
 ●バックマージンに依存した保険業界の体質
 ●高齢飼い主よりも長生きする愛犬向け遺言信託
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