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地方銀行から広がる
銀行業界のビジネスモデル変革と顧客開拓
JNEWS会員配信日 2016/7/6

 英国EU離脱のようなビッグサプライズは、世界の金融市場に大きな影響を与える。個人投資家の中でも、保有資産の価値が急落した人は少なくない。マイナス金利政策の中、日本国内の利回りは低いことから、海外に投資する人は多いが、円を外貨に換えた時点で、個人の資産は大きなリスクに晒されることになる。

日本が破綻するリスクに備えて、資産の一部を外貨で保有しておくべきという話もあるが、預金者が「元本を守る」という目的でいえば、銀行よりも安全な場所は見当たらない。

国内の預けている普通預金や定期預金は、1金融機関あたり 1,000万円までが預金保険制度によって守られている。1億円の資金がある人でも、10ヶ所の銀行に預金を分散させておけば、資産の全額を守ることができる。

ただし、利息はほとんど期待できないのが実情で、定期預金(1年)の平均金利は「0.016%(2016年6月時点)」という状況。その中で、最も高い金利を提示しているのは、地方銀行のインターネット支店である。

《定期預金の金利が高い地方銀行ネット支店(1年定期》

 ○静岡銀行インターネット支店…………0.22%
 ○トマト銀行ももたろう支店……………0.20%
 ○香川銀行セルフうどん支店……………0.20%
 ○荘内銀行わたしの支店…………………0.11%
 ○鳥取銀行とっとり砂丘大山支店………0.10%
 ───────────────────────
 ○全国銀行の平均金利は0.016%(2016年6月時点)

地方銀行とはいえ、最近のインターネット支店は、日本全国の顧客をターゲットにしてきている。口座開設はオンラインと郵送物で完結して、印鑑は不要。資金の入出金は全国のコンビニ店舗にあるATMを無料で利用できる。そのため、自分が住んでいる地域に限らず、全国各地の銀行を比較検討してみると、意外と賢い活用方法を発見することもできる。

いまの時代は、利息が低いのは仕方ないとしても、有意義な特典で勝負している銀行もある。全国でいくつかの地方銀行や信用金庫が商品化している「宝くじ定期預金」は、その代表例で、100万円以上の定期預金をすることで、毎年決められた枚数の宝くじを貰える。

《宝くじ定期預金がある銀行例(ネット契約可能)》

 ○スルガ銀行……100万円の定期預金で年間10枚
 ○静岡銀行………150万円の定期預金で年間15枚
 ○大阪シティ信用金庫……100万円の定期預金で年間10枚
 ○香川銀行セルフうどん支店………200万円の定期預金で年間10枚
 ○池田泉州銀行………300万円の定期預金で年間10枚

「100万円の定期預金につき年間10枚」の宝くじを受け取れるケースでは3,000円(宝くじ1枚300円×10枚)の特典となり、実質的な利回りは、「0.03%」で、現在の金利水準よりも高い。宝くじを自費で毎回買っている人ならば、宝くじ定期預金に切り替えることは賢い投資方法の一つと言える。

ひと昔前の銀行業界といえば、どこも“横並び”のサービスで個性が無かったが、デジタルバンク化が進むことにより、都銀、地銀、信金などの垣根が消滅しつつあり、金利の設定や、付加特典についても競争をしていかないと、他県の銀行に顧客を奪われる時代が訪れている。

しかし、好条件の金利や特典を付与するには、そのコストに見合うだけの収益源を作り上げていく必要がある。そのビジネスモデルを理解することは、銀行業界がどのように変化していくのか予測するのに役立ち、Fintech事業を開発する上でのヒントにもなる。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です→記事一覧

JNEWS会員レポートの主な項目
 ●ネット支店を中核とした地方銀行の変革
 ●地銀インターネット支店のビジネスモデル
 ●全国の不動産オーナーを優良客と捉える視点
 ●無担保ローンから有担保ローンへのシフト
 ●個人ローン市場の変化と審査アルゴリズムの開発
 ●デジタルだけでは生き残れない銀行業界
 ●マイナス金利から逃避するマネーの行く先と代替投資の開拓
 ●不動産バブル再燃の主役となるサラリーマン大家と金融業界
 ●銀行店舗が無くなる日の到来、FinTechの台頭と金融業界の再編
 ●金融業界の勢力図を塗り替えるネット銀行の台頭と顧客開拓力
 ●株式よりも安定した利回りを狙う社債投資と中小企業の資金調達

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