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  ネットオークションなどでは、コレクターグッズの偽物販売が横行して深刻な問題になっている。そこで価値の高いグッズに識別番号を割り当て、偽装できないように封印をする、第三者鑑定団体のビジネスが成長している。
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識別番号でコレクターグッズの価値を高める
第三者鑑定団体
JNEWS会員配信日 2014/10/7

いまプレミア価値が付いている野球グッズの多くは、10年以上前に販売されているものでだが、それらを第三者機関として客観的に鑑定するビジネスも成り立っている。

「Professional Sports Authenticator (PSA) 」は、スポーツ分野のトレーディングカードやサイン入りグッズを専門にする第三者鑑定機関として、1998年に設立された団体で、親会社は、コレクターグッズの各種鑑定を手広く行っている、Collectors Universe社(コレクター・ユニバース)という会社である。

 PSAでは『段ボールの中で眠っているカードをゴールドに変える』というキャッチフレーズで鑑定ビジネスを行っている。米国では、野球のトレーディングカードがコレクターグッズとして収集されているが、同社はこれまでに2000万枚以上のカードを鑑定しており、その中では、ファンが数十ドルで購入したカードが、数千ドルの価値に化けた例も報告されている。

PSAが野球カードを鑑定する方法は、まず偽造されていない本物のカードであることの確認がされた後、カードの保存状態(カードの摩耗、印刷の擦れ、光沢など)が細かくチェックされて 1−10の等級でグレードが決められる。サイン入りのカードについては、過去に活躍した選手のサイン筆跡が登録されているデータベースと照合して、本人のものであると認定されると証明書が発行される。

さらに、鑑定後のカードは、不正な偽装がされたり、傷が付いて品質を落とさないように、硬質プラスチックのホルダーに密封してしまうのが特徴だ。ホルダーには、識別番号が記録されたタグが挿入されて、不正開封防止のシールが貼られている。

このシールが剥がされずに、ホルダー内の野球カードが保存されている状態であれば、鑑定された等級のグレードは永続的に保証される仕組みだ。

密封ホルダーに埋め込まれた個別識別番号は、指紋や戸籍のような役割を持ち、コレクター間で個人売買された後も、新たな所有者は、前所有者の個人情報を除いたカードの詳細情報を PSAのサイトから照会することができる。そのため、野球カードのコレクター市場では、PSA鑑定を受けたカードの資産価値が高く評価されている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です)

JNEWS会員レポートの主な項目
 ●米MLBが導入する公式グッズの認証制度
 ●野球カードの資産価値を高める鑑定業者のビジネスモデル
 ●硬貨コレクション市場から派生する鑑定ビジネス
 ●メーカーが求める偽装防止の新技術
 ●シリアル番号の刻印とトレーサビリティ
 ●盗品を探し出すシリアル番号データベースの仕組み
 ●中古品の資産価値を上昇させるオークションハウスの運営手法
 ●動産換金市場で活躍する鑑定士とオークショニアの専門職

この記事の完全レポート
 ・JNEWS LETTER 2014.10.7
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