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人件費を削減するスモール飲食店向け
スマートアプリの開発商機
JNEWS会員配信日 2014/9/22

 もともと飲食店の経営は、小資本・小規模で行えるものが理想で、大手のチェーンでも、高採算が見込めるスモール店舗を全国に展開することで売上を伸ばしている。その点からすると、回転寿司のような大掛かりな設備ではなく、もっとローコストで導入できて、人件費の削減に繋がるシステムへの需要が今後は伸びていくだろう。

そのヒントとして、海外では、消費者が持つスマートフォンと連携した飲食店向けシステムを開発するベンチャー企業が増えてきている。

DineTime」は、店の近隣にいる消費者が、リアルタイムで店内の混雑状況を確認することができ、オンラインで予約をしておくと、席が空いたタイミングでテキストメッセージが自動送信されるシステムだ。レストラン側では、DineTimeを導入することにより、週末などの混雑時に、順番待ちの来店客を店員が管理する手間が省けると共に、店の周辺にいる消費者の集客ツールとしても役立てることができる。

また、「QikServe」は、店のメニューを来店客のスマートフォンから確認でき、オーダーを受け付けて代金決済まで行える、ウエイターやウエイトレスの代役となるシステムだ。来店客は、自分のスマートフォンから料理をオーダーすることで、ポイントを貯められるのが利点。食事の後には、店のレビューをフェイスブックやツイッターに投稿することが可能だ。

それ以外でも、友達4人で食事をする時など、各自がそれぞれのスマートフォンからオーダーすれば、支払いを別々に済ませることができ、“割り勘”をする手間を省くことができる。

飲食店にとって、料理のオーダーと決済には最も気を遣い、店員のミスなどによりトラブルが起こりやすい作業だが、それをセルフサービス化することにより、接客や会計業務の負担を軽減することができる。さらに、顧客の注文履歴を、以降の販促やマーケティングに活かすこともできる。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です→記事一覧

この記事の主な項目
 ●人時売上高を基準にした飲食店経営の考え方
 ●飲食業で求められるアルバイト人材の新たな発掘方法
 ●オンライン化する面接方法とゲームによる若手人材の獲得法
 ●食材調達のカントリーリスクについて
 ●タコの原価率に依存したタコ焼きチェーンの採算構造
 ●回転寿司からみたオートメーション店舗の採算
 ●スモール飲食店向けスマートシステムの開発商機
 ●スマート自販機による飲食業の新形態
 ●高級サービスをウリにした隠れ家的商売と自宅店舗の採算

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