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  アルバイトやパートの非正社員に対しても、会社側が感謝の気持ちを込めたミニボーナスやインセンティブを与えることで、社内の雰囲気は良くなり、働く意欲を高めることができる。非正社員向けのボーナス制度は金銭以外でも、各種考えることができる。
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非正社員向けボーナス制度の導入と
リバース・メンタリング
JNEWS会員配信日 2013/12/16

 非正社員率が高い会社では、がんばっているアルバイトやパート社員に対しても、何らかのインセンティブを与えることで、社内の雰囲気を柔和でポジティブにすることができる。

数万円のミニボーナスを支給している会社もあるが、大切なのは、会社側がスタッフに対して感謝の気持ちを示すことであり、経営者や幹部社員と食事をして、仕事やプライベートの話ができる機会を設けることだけでも、モチベーションの向上に繋がることが報告されている。

また、アルバイトやパートで働く人達の多くは、最初は消費者として、その会社に好感を抱いて勤めるケースが多いため、自社商品の現物支給や割引特典を与えることも、非現金ボーナスとして効果的だ。

東京ディズニーランドは、正社員数が 2,100人、非正社員が14,000人というスタッフ体制より運営されているが、正社員の平均年収が 約770万円(平均43.7歳)であるのに対して、“キャスト”と呼ばれるアルバイトスタッフの時給は1,000円前後という格差がある。

しかし、キャストに対しては各種の特典が用意されている。「キャスト・トレーニングパスポート」は、仕事がオフの日に、プライベートで入場できる無料パスで、定期的に発行される。その他にも、新規のアトラクションがオープンする前に体験できる「キャストプレビュー」、キャストへの感謝の気持ちを込めて、パークを貸し切りにして行われる「サンクスデー」などがある。

 米国企業でも、非正社員へのインセンティブとして、自社の商品やサービスを割引で利用できる特典を与えているケースが多い。パートで働くスタッフの多くは女性(主婦)であることから、この特典で勤め先(スーパーなど)を選ぶ人もいるほどだ。そして、この仕組みを進化させた、各種の法人向け割引プログラムの仲介をするサービスも登場してきている。


この記事の核となる項目

 ●ボーナス制度によって生じる社内の不満
 ●賞与資金を縮小してやる気を引き出すボーナス改革
 ●公務員にも導入されるパフォーマンスボーナスの仕組み
 ●非現金ボーナスで社員を刺激する心理テクニック
 ●ディズニーに学ぶ非正社員向けボーナス特典の付け方
 ●割引特典による非正社員インセンティブの仕組み
 ●外発的動機から内発的動機へのステップアップ
 ●若手社員のやる気を誘発させるリバース・メンタリング
 ●サバティカル休暇を活用した社員のモチベーション向上
 ●罰金と報酬で刺激するスポーツクラブのモチベーション向上策
 ●感動をウリにする第5次ビジネスの正体と消費者の欲求願望
 ●悲惨指数からみた不満への衝動と世界で深刻化する失業問題


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