注目の新規事業テーマ
  
Top > 注目の新規事業テーマ
  子どもの飲食代を無料にしてファミリー客を取り込むマーケティングは「キッズイートフリー・プログラム」と呼ばれ、米国のレストランで採用されはじめている。家族全体の食事代金でみれば、子どもを無料にしても、レストランの採算としては帳尻が合う。
JNEWS LETTER
2週間無料体験購読
配信先メールアドレス

Counter

RDF

twitter

Google

WWW を検索
JNEWS.com を検索
子どもの飲食代をフリーにする
レストランの集客マーケティング
JNEWS会員配信日 2013/11/21

 ネットビジネスに限らず、リアルなローカルビジネスの中でもフリーミアムの導入例はある。米国のレストランでは、子どもの食事代金を無料にする「キッズイートフリー・プログラム(Kids Eat Free)」により、ファミリー客を集客する方法が流行ってきている。

通常、子どもが一人で食事をすることは無いため、レストランにとって「子ども=ファミリー客」であり、子どもの食事代を無料にしても、家族全体での売上が見込めるため帳尻が合う。

《キッズイートフリー・プログラムの仕組み》

 

店によって、キッズフリーが適用となる条件は異なっており、たとえばカリフォルニア州にある「Catal Restaurant」では、毎日夕方5時〜7時までの時間帯に、4人までのファミリー客に対して、大人が有料のメニューを頼めば、子どもの食事代は無料にしている。また、別のレストランでは、毎週水曜日に限定して、大人の料理を一人分オーダーすると、子ども用のメニューが一人分無料になるようにしている。

レストランにとっては、一週間の中で、来客数が少ない曜日や時間帯の集客を促す方法として、Kids Eat Freeは効果的である。ただし、大々的に“無料”の宣伝をすることは、店にとっては好ましくないフリーライダー(無料サービスのみを乗り回す客)を大量に呼び集めてしまうことにもなるため、素性の良いファミリー客にのみ、キッズフリーの告知をしたり、無料クーポンを発行するような仕組みも必要になってくる。

たとえば、特定のクレジットカードや会員カードを所有しているファミリーのみをキッズフリープログラムの対象とするのではれば、少ない負担で、優良な家族のみに無料サービスを提供できる。

「Kids Eat Free Card Orlando」は、ディズニーワールドで有名なフロリダ州オーランド市内にある、120以上のレストランやファーストフード店と提携したキッズイートフリー・プログラムを展開しており、19.99ドルで会員カードを購入した家族は、提携先の店で食事をすると、キッズフリーの特典を受けることができる。




この記事の核となる項目
 ●フリーミアムに露呈する問題点についての解説
 ●フリーミアムが成功する条件と判断基準
 ●無料アプリの健全なアイテム課金モデル
 ●子どもの代金をフリーにするレストランの集客モデル
 ●有料サブスクリプションとフリーミアムの融合モデル
 ●フリーの客を優良顧客へ誘導するサブスクリプションの重要性
 ●定期購買制で躍進するサブスクリプションショップの成長軌道


この記事の完全情報はこちらへ
JNEWS LETTER 2013.11.21
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。

■この記事に関連したバックナンバー
 ●キッザニアの成功戦略にみるエデュテイメント事業の仕掛け方
 ●タダ飯をふるまうレストランと食い逃げをする客の駆け引き
 ●米国が仕掛けたベジタリアン育成と食生活のエリート人材
 ●ファミリー世帯が衰退する家族構成の変化を捉えた商機の狙い方
 ●変わるリアル店舗の集客経路と消費者を味方に付けた情報戦

(注目の新規事業) / (トップページ) /(JNEWSについて)