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  米国でアクセスが急上昇している「Pinterest(ピンタレスト)」は、若い女性からの人気が高く、ネットで見つけた、お気に入りのファッションやインテリアなどの画像をスクラップしたり、友達とシェアする使い方が広がっている。
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画像キュレーション「ピンタレスト」に
熱中するユーザー特性
written in 2013/1/25

 フェイスブックの利用者は世界で10億人、ツイッターは5億人と言われており、いまではSNSが生活に欠かせないインフラとして定着してきている。しかし、いずれも「便利に使っている人」と「利用を躊躇している人」との二極分化も進んでいる。

躊躇している理由には、“人と繋がる力”が必要以上に強すぎることや、実名や顔写真を公開することのリスクが挙げられている。個人間のネットワークにより、マスコミが取り上げてない話題を、素早くキャッチできるのは良いが、自分が情報発信をすることに疲れてきた人もいる。

そこで、もう少し気軽に楽しめるSNSとして、昨年頃から米国で人気が急上昇しているのが「Pinterest(ピンタレスト)」というサイト。これは「写真」を起点に情報共有をするスタイルで、ネットを見ていて気に入った写真を、自分のボードに貼り付けていくことができる。

新聞写真の切り抜きを、スクラップブックに貼っていくような使い方だが、ボード上の写真は、友達とも共有できるのが特徴。ピンタレストには、ツイッターのように、気になる人をフォローしたり、フォローされる機能があることに加えて、フェイスブック上の友達にも、自分が貼り付けた(ピンした)写真を見せて、コメントを貰うこともできる。

自分が撮影した写真をボードにアップしても良いし、他のサイトで見つけた写真をピンするだけでも良いため、従来のような「文章を書く」スタイルの情報発信よりも手軽なことから、女性のスマートフォンユーザーを中心に利用が急増している。現在の利用者数は約2千万人だが、統計でも、ツイッターや LinkedInを追い越そうという勢いだ。


《米国内のアクセス・ランキング(2013年1月)》

 



《ピンタレストによる写真共有の仕組み》

 

ピンタレストの日本ユーザーはまだ少ないものの、昨年5月に楽天が1億ドルの出資をしており、やがてはECサイトとの連携が進むとみられている。このように、写真を収集・共有するスタイルは「画像キュレーション」と呼ばれており、類似のサイトも登場してきている。華やかな写真をウリにしてきた雑誌出版社などにとっては、競合となる懸念がある一方で、写真を多くの人達に共有してもらうことで、新たな収益に結びつけることもできそうだと、活用の方法を模索している。

そこで今回は、海外で人気急上昇の「ピンタレスト」を通して、どのような集客の方法や、収益モデルが立てられるのかを分野別に紹介しながら、これからの写真ビジネスについて考えていきたい。

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この記事の核となる項目
 ●画像キュレーション・ピンタレストの特徴とユーザー特性
 ●オンライン消費者がピンタレストを使う目的
 ●ピンタレスト・フォロアーの増やし方について
 ●企業のピンタレスト活用マーケティング
 ●写真キュレーションの商用利用と著作権対策
 ●模索されるピンタレストの収益モデル
 ●素人モデルとファッショニスタが生み出す流行
 ●「いいね」ボタンで集客をするフェイスブックの販促活用
 ●eコマース低成長時代を生き抜く小売業のビジネスモデル
 ●特ダネを探して口コミする個人発、速報メディアの影響力
 ●著作権料で稼ぐカメラマンと肖像権を売るモデルビジネス


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JNEWS LETTER 2013.1.25
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