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世界の禁煙規制が外食業界に与える影響と
生活スタイルの変化
written in 2012/11/4

 アパレルの業界では、消費者のライフスタイルが変化してきたことで高級ブランドの服を買い求める顧客は減り、安価なファストファッションの人気が高まっているが、そうした状況は、飲食業にも当てはまる。家計調査によると、単身世帯が費やしている外食費は、2004年には年間18.6万円だったが、2011年には14.3万円にまで減少している。

《単身世帯の外食費推移(年間)》

・2004年……186,084円
・2005年……177,660円
・2006年……158,532円
・2007年……156,780円
・2008年……165,720円
・2009年……142,164円
・2010年……137,796円
・2011年……143,280円
────────────
※出所:家計調査

しかし、「食べること」は、すべての人にとって不可欠なテーマであり、飲食業が消滅してしまうことは無い。限られた予算の中でも“美味しい店や食材”を見つけたいという願望は強いことから、最近では「B級グルメ」のようなブームも浮上してきた。

その一方で、苦戦を強いられているのが、フランス料理などの高級レストランと、アルコールを主力とした、パブや居酒屋である。高級レストランは、消費者が外食の予算を引き締めることの影響を最も受けやすいことから、老舗や名店の中でも閉店が相次いでいる。また、外での飲酒を控えたり、健康のために飲酒自体を止める人も増えていることから、いわゆる“飲み屋”にとっても厳しい時代が到来している。

《ビール+発泡酒の販売量推移(国内)》

・1995年……6,888千Kリットル
・2000年……6,759千Kリットル
・2005年……5,087千Kリットル
・2010年……3,712千Kリットル
───────────────
※出所:国税庁

飲食業に異変が起きていることは、他の先進国にも当てはまる。世界的な経済危機により、家計を節約するための、顕著な傾向として「タバコをやめる」「飲酒の量を控える」「外食の回数を減らす」ことがあり、食事と共に、憩いの場を提供してきたレストランやパブの中で、閉店する店が増えているのだ。

それでも、元気が良いのが、欧米に移住している中国人経営者の動向で、閉店した店を居抜きで借り受けて、新たな飲食店を次々とオープンさせている。その業態は中華料理に限らず、海外で人気の高い「日本料理店」を手掛けるケースも増えている。こうした動向から、いま世界の飲食業で、どんな変化が起きているのかを解説しながら、新たな食ビジネスの方向性を考えていきたい。

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この記事の核となる項目
 ●世界に広がる禁煙規制と飲食店不況の関係
 ●オープンソースへと向かう料理の革命
 ●エル・ブジが伝える日本料理の魅力
 ●中国人が経営する日本料理店の実像
 ●多国籍化する食文化の広がりと日本料理の進化
 ●料理人が目指す新たな専門家としての方向性
 ●欧州で人気化する鑑定士養成スクールとは
 ●多国籍社会の中で浮上する飲食業への不満と新スモールビジネス
 ●ヤワな日本人には太刀打ちできない一触即発の食糧危機
 ●本物の日本食を世界に広めるビジネスモデルとフード 2.0
 ●高級サービスをウリにした隠れ家的商売と自宅店舗の採算
 ●料理に対する知識とノウハウを売る料理研究家として起業モデル


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JNEWS LETTER 2012.11.4
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