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開業資金を抑えたローコスト起業を
実現させるクラウドサービス
written in 2012/10/19

 厚生労働省の統計によると、いま高校新卒者の初任給は約15万円/月。これは15年前とほとんど変わらない水準で、サラリーマン全体の平均年収が下がっていることからすると、妥当という見方もできるが、近頃の給与体系には様々なトリックがあるため、実情はそれよりも厳しい。

近頃では、製造業を中心に「日給月給」という給与体系が増えている。正社員の月給は、ベースとなる基本給が毎月安定して支払われるものだったが、日給月給制は、日給×出勤数により月給を算定する仕組みになっている。そのため、毎月の収入(月給)は出勤日数によって変動する。

会社によっても異なるが、5月や年末年始のように休日が多い月には、月給は少なくなるのが前提。それでは露骨すぎるということで、連休は「有給休暇」の扱いで処理しているケースもあるが、その場合には、病気の時に有給休暇が足りずに、欠勤の扱いになってしまう。

働く側にとっては不利な給与体系だが、それでも「就職できないよりはマシ」ということで、受け入れるしかない。その代わりに、会社勤めの他に「副業もしたい」という若者は増えている。

ゼロから始められる副業として手っ取り早いのは、ネットのアフィリエイトやオークションで稼ぐことだが、もう少し本格的に、楽天やアマゾンのマーケットプレイスに出店している人達もいる。実家が農家という青年は、生産物をネットで販売している。いまは、ネットのインフラが整っていることから、様々な事業をスモールビジネスとして実行することが可能になっている。

日本政策金融公庫が毎年行っている「新規開業実態調査」によると、起業者の開業資金(平均)は、1995年に「1768万円」だったのが、2011年には「1162万円」にまで下がっている。しかしこれは、同金融公庫からの融資を受けた人達を対象にした調査であり、実際には、もっとローコストで開業する方法はたくさんある。

《新規開業資金の推移(融資利用者の平均値)》

 

多額の開業資金を投じたからといって、必ずしも事業が成功するわけでなく、最近は不景気の影響により、平均月商が落ち込んでいることから、それでも採算が合うような、スモールビジネスのスタイルに切り替えることも重要。また、スモールビジネスは、店舗や設備を持たない工夫をするため、営業時間や場所に縛れずに、副業として行える利点もある。

そこで求められるのが、スモールビジネスに活用できる各種のプラットフォームやアプリケーションである。クラウド型のアプリやスマートフォン、タブレット端末の登場により、開業に必要なシステムにも、スモール化の波が訪れており、ほとんど初期費用をかけなくても、個人がビジネスを立ち上げることは容易になってきた。

一方で、プラットフォームやアプリの開発会社は、スモール事業者のサポートをしながら、収益の一部をシェアするビジネスモデルを模索している。その先行例としては、「農業」で起業したい人向けのプラットフォームが海外で充実してきている他、ベビーシッター、旅行ガイド、カーシェアリングなどでも、スマートフォンのアプリを活用して起業できるプラットフォームが登場。それらの仕組みを解説しながら、スモールビジネスの環境がどのように進化していくのかを見ていきたい。

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この記事の核となる項目
 ●CSA農家を支えるクラウドサービスの存在
 ●スマートフォンをレジ端末として使う電子決済のインフラ
 ●パスブックを中小業者向けに提供するビジネス
 ●フェイスブックを活用したベビーシッター開業
 ●マイカーをシェアして収益化できるキット&アプリ
 ●個人がスモール旅行社を経営するためのアプリ
 ●病気の治療に使われるヘルスアプリの将来像
 ●電波によるスマホユーザーの集客とWi-Fiネットワーク構築
 ●クラウドワークとネット副業を普及させるペイパルマネーの実力
 ●クラウドビジネスが変えるネット副業への関わり方と成功法則
 ●残業から副業へ変わるエリートサラリーマンの生計モデル


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JNEWS LETTER 2012.10.19
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