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  仕事上のキャリアを積みながらも、出産の適齢期を逃さない「バイオロジカル・クロック」という考え方が、医学的な知識に長けた女性医師や医学生の間で意識されるようになっている。その一方で、不妊治療を受けるカップルは年々増加している。
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エリート女性が意識しはじめた
バイオロジカル・クロック
written in 2012/5/11

 日本で「少子化対策」という言葉が使われるようになったのは、今から20年以上前のこと。平成元年(1989年)の合計特殊出生率が1.57となり、「ひのえうま」にあたる1966年(昭和41年)の出生率(1.58)を下回ったことが契機になっている。これは「1.57ショック」と呼ばれ、そこから政府は、毎年数千億〜1兆円超の予算を組んで、様々な少子化対策を講じている。しかし、その後も少子化に歯止めはかかること無く、2010年の出生率は「1.39」と低迷している。

《出生率の推移(日本)》

  

少子化は、世界の先進国に共通した傾向で、その原因については色々と分析がされているが、結婚する年齢が遅くなっていることが、もっとも根底にある。日本では、2010年の平均初婚年齢が「男性30.5歳、女性28.8歳」となっており、昔とと比べて、女性の婚期は6歳近く遅くなっていることがわかる。

《平均初婚年齢の推移(日本)》

  

また、高学歴の女性ほど、婚期が遅れる傾向にある。22〜24歳で企業に勤め始めたとして、ようやく面白い仕事ができるようになってきた頃に休職するのではタイミングが悪い。そのため、仕事を中心の生活を続けていくうちに、結婚〜出産のタイミングが遅れてしまう。米国の統計では、年収の高い女性ほど婚期が遅いことが明らかになっている。

近年では、医療技術の進歩により、高齢でも比較的安全に出産できるようになってはきたが、やはり不妊に悩む人達が増えているのも事実である。今後は、女性のキャリア形成と出産とのタイミングをどう取るのかが課題であり、米国では「バイオロジカル・クロック(生物学的時計)」という考え方が意識されるようになってきた。

これは、女性の出産適齢期にあたる時期の人生設計を、バイオロジカル・クロックを基にして組み立てていこうとするものであり、まずは出産のタイミングを決めて、その後に、仕事のキャリア設計をしていこうとするものだ。特に、生涯を通して働きたい女性にとって、バイオロジカル・クロックに基づいた計画を立てることは重要で、そのための支援体制や関連のサービスも整ってきている。それが具体的にどんな内容なのかに加えて、米国の不妊治療がどこまで進んでいるのかについても解説していきたい。

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この記事の核となる項目
 ●バイオロジカル・クロックとは何か?
 ●学生時代を出産好機と捉える米国の高学歴女性
 ●女子医学生のバイオロジカル・クロックを意識したキャリア形成
 ●自宅でできる不妊治療キットの潜在市場
 ●男性のプライバシーに配慮した顕微鏡検査キット
 ●自己経験からスタートした不妊治療ビジネスの起業
 ●他者からの精子提供を仲介する精子バンクの仕組み
 ●米国の卵子提供と代理母の紹介システムについて
 ●養子を迎えるという、もう一つの選択肢と方法
 ●個族社会における裕福層の正体と孤独を癒すサービス業
 ●同棲カップルが日本を救う少子化対策ビジネスの核心部分
 ●常識の枠を超えて急拡大する家族仲介ビジネスへの需要
 ●多様化するライフスタイルで変化する遺産相続の損得勘定
 ●一人っ子家族の増加が崩壊を招く家計の収益構造と介護問題
 ●複雑な人間関係によって見直される家系図と新たな人脈ビジネス


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