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財政破綻寸前のスペインで起きている
ローカル経済の機能不全
written in 2012/2/10

 2011年以降、欧州諸国の財政悪化が世界経済にも深刻な影響を与えていることは周知の通り。そもそもの発端は、2008年に米国で起こった、サブプライムローン問題、リーマンショックから、ギリシャの財政問題が露呈して、同じユーロ圏にある、ポルトガル、アイルランド、イタリア、スペインなど「PIGS諸国」が発行する国債の信用不安へと広がっている。

2011年末には、90円台にまで下落したユーロ通貨は、EU各国の政府や、ECB(欧州中央銀行)によるマネーの増刷により、何とか現状を維持しているが、これで“無事に問題解決”といかないことは、誰の目から見ても明らかだろう。

しかし、日本からは「欧州の危機」といっても、株やFXをやらない人ならば、直接的な損失は少ないため、深刻さの実態は把握しにくいかもしれない。これまでの歴史でも、世界の金融危機は何度となく起こってきたが、初期の段階では、庶民にまで影響が及ぶことは少ない。ところが、次第に市民の生活にも、年収ダウンや失業などの厳しさが漂いはじめ、身近な不況が訪れる。

今回の欧州危機では、各国政府が発行してきた国債償還(借金返済)の資金繰りが非常に難しくなって、民間の会社でいえば、“倒産寸前”の状態に陥っている。その影響は、国債の発行国(債務国)だけでなく、その国債を購入している債権国にまで及ぼうとしている。

《PIGS各国の債務総額(2010年12月時点)》

  

しかし現実には、国の財政が破綻したとしても、その国が消滅してしまうことはなく、国民は様々なダメージを抱えながらも、仕事や生活を続けていかなくてはならない。具体的な影響や被害は、昨年後半からEU圏内で出始めており、日本人が経験したことの無い経済秩序の混乱や、有名ブランドメーカーの買収などが次々と起こっている。

しかしその渦中でも、欧州の古い伝統を守りながら、健全経営で高収益を維持している中小企業は存在しており、彼らは今後の展望として、自国またはEU圏内だけのビジネスでは生き残りが難しいことから、海外とのグローバルな展開を目指そうとしている。

今回は、欧州の国内が「いまどうなっているのか?」を詳しく取り上げることで、財政が破綻すると国民の生活や企業の経営にどんな影響が出るのかを検証し、危機を前向きに乗り越えようとしている中小企業の動向、起死回生のビジネスモデルについても解説してみたい。

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この記事の核となる項目
 ●はじけたスペインの建築バブル
 ●建築バブル崩壊のシナリオ〜失業者の大量増加
 ●公的サービスの崩壊〜国が医療費支払いを滞納
 ●公共事業の代金未払い〜商取引の信用不何
 ●スペインから学ぶ、国の財政破綻が及ぼす影響
 ●相次ぐ有名ブランド買収の動きと、その背景
 ●欧州の高級ブランド品も、じつは中国産だった
 ●見直される家族経営による職人ブランド企業
 ●地元の職人技を強みにした世界展開モデル
 ●日本の黒ニンニクを世界に売るスペイン農家との共同ビジネス
 ●円高を追い風にしたスモール貿易の起業と有望商材の発掘法
 ●一億総中流が崩壊した日本における相対的貧困者の実態


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JNEWS LETTER 2012.2.10
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