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  日本の大手メーカーにとって「円高」は痛手だが、中小の卸、小売業者にとっては海外から有望な商材を安価で輸入できるチャンスでもある。では、具体的にどんなルートで商材や取引先の開拓をしていけば良いのかを解説。
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円高を追い風にしたスモール貿易の起業と
有望商材の発掘法
written in 2011/8/27

 10年前に「1ドル=130円台」だった為替レートは、いまや75円台(2011/8月)にまで下落している。普段の生活しているだけではピンと来ないが、これは海外の商品が、およそ半値の価値にまで下がっていることを意味する。

そのわりに、高級ブランド品が値下がりしていないのは、メーカーが日本市場での商品価値を崩さないための出荷をコントロールしていたり、輸入代理店が今後の為替変動に備えたリスクヘッジをしていることなどがある。

それでも、身近な衣料品や食品をみれば、10年前よりもずいぶんと安くなった物がたくさん見つけられるはずだ。日本の輸入取引高は、1995年に31.5兆円だったのが、今では60.7兆円にまで拡大している。

《日本の輸入取引高推移》

  

《日本の輸入相手国上位10ヶ国(2010年》

  

輸入品目の内訳は、原油・天然ガス・非鉄金属などの資源、半導体製品、電子機器、衣料品、食品、家具などがあり、自動車関連に集中している輸出品目に比べると、「海外→日本」の輸入品はバラエティに富んでいる。それだけに、目の付けどころ次第では、中小の企業や個人でも、円高を好機と捉えた小規模な輸入ビジネスを手掛けることは可能である。

ひと昔前の“輸入”といえば、相手国との通信手段や決済手段、取引先の開拓などで、零細業者にとってのハードルは高かったが、現在では、貿易実務の大半をネットで行えるようになっていることから、自宅をオフィスにしたスモール起業家が、世界各国をターゲットにした商社的なビジネスを展開することもできる。

ただし、国によって言葉の違いはもちろん、法律や取引上の商慣習などが異なる上に、為替レートによる変動リスクもある貿易業で成功することは、国内のビジネスより難易度は何倍も高くなる。

日本のジリ貧景気から脱皮しようと、海外ビジネスを立ち上げようとする経営者は多いが、その多くは異国とのコネクションを作ることに苦労したり、文化や習慣の違いによるトラブルに巻き込まれて、上手くはいっていないのが実態。その中で、具体的にどんな点に失敗と成功の分かれ目があるのかを掘り下げて、実現可能なスモール貿易の立ち上げ方を考えてみよう。

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この記事の核となる項目
 ●日本人の視点で見つける輸入商材の見つけ方
 ●ネット+リアルαによる取引先開拓ノウハウ
 ●貿易マーケットプレイスの活用方法
 ●国によって異なる電子決済の取引慣習
 ●中国、アルゼンチンにみる新興国の電子決済事情
 ●失敗をバネに蓄積する貿易の成功法則
 ●商材によって異なる貿易の難易度
 ●知的所有権を輸出入する発想と方法
 ●マンガ本の国際著作権を仲介するビジネス
 ●新興国のエリート人材が鍵を握る今後の国際ビジネス動向
 ●世界の富豪に仲間入りする中国人消費者に広がるカード社会


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JNEWS LETTER 2011.8.27
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