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  日本の貿易ビジネスは工業品の輸出入により成り立っているが、これから伸びるのは金融、通信、知的財産、人などが国際間を移動する「サービス貿易」の分野になる。資源の乏しい日本では、付加価値の高いサービスを生み出して、海外に売っていく工夫が必要になる。
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モノからサービスへシフトする貿易と
人材の輸出入ビジネス
written in 2011/6/5

 日本でインターネットが普及しはじめて15年以上が経つ。1997年には1100万人だったネット人口も、2010年には9400万人(人口の78%)となり、既にITは特別な人のルールでは無くなっている。逆に怖いのは、IT専門家の中でも、最新ソーシャルメディアのユーザー文化などに追い付いていけなくなっていることである。

すべての人が、ソーシャルメディアを使う必要はないだろうが、これからのITは、生活や仕事にとって欠かせない空気のようなものになり、洋服を着こなすのと同様に、自分のスタイルに最も似合うツールや媒体を使いこなすセンスが重要になってくる。その上で、もう一つの強みとなる専門性を持つことが必要だ。

それが何なのかは、職種によっても違ってくるが、すべての仕事に共通しているのは、世界を意識した国際的な感覚を持つことである。幸か不幸か、日本は言葉の壁によって、英語圏に比べれば市場が守られているものの、その防波壁も決壊が近づいている。

統計による日本の貿易収支は、2010年に輸入額が62.4兆円、輸出額は67.7兆円で若干の黒字になっているものの、これは主に工業製品の貿易高を示したもので、日本人がネット上でグーグル、ツイッター、フェイスブックなど便利に利用していることも、無料サービスの輸入であることからすると、日本は既に大幅な貿易赤字国と言っても構わない。資源が乏しい日本では、これからサービス分野の貿易で如何に稼いでいくのかが鍵になる。

《世界貿易に占めるサービス貿易の割合》

  

サービス貿易の中には、貨物や旅客の輸送、保険、金融、通信、特許、文化・芸能、知的所有権の売買などあるが、それらに共通して大切なのが「人の移動」を活発にさせていくことである。ネット上では、完全に国境の壁が取り払われているものの、日本人は海外の人達と交流することに抵抗感があるし、実際に海外へ出かける日本人旅行者の数は、最近の10年でまったく増えてないのだ。

《海外旅行者の推移》

  

日本人が海外旅行をする目的は、80%が観光であり、ビジネスの短期出張が15%、海外支店への赴任が 0.3%、留学や研修が1%という状況。ビジネスの国際化が進んでいるとはいえ、日本人の大半は他国との仕事に慣れていない。その中でも新たな国際人材は、意外なところから育ち始めている。

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この記事の核となる項目
 ●フィリピンの人材輸出ビジネスに学ぶ
 ●世界で活躍するフィリピン・エリートの職種
 ●日本へのフィリピン入国労働者数と送金額
 ●国際結婚は世界の架け橋になるか
 ●ソーシャルネットワークを監視する移民局
 ●新たな国際結婚と移民の流れ
 ●国境を越える高度外国人材の輸出入
 ●留学エージェントと米国大学の提携モデル
 ●経済連携による国境消滅で起こる介護人材の国際調達ビジネス
 ●新興国のエリート人材が鍵を握る今後の国際ビジネス動向
 ●ネットビジネスの現場で調達されるオンデマンド労働者
 ●自分の専門知識を収益化するオンラン副業プラットフォーム
 ●安価な外国人労働力を調達する日本企業の知恵と抜け道
 ●ネットによって国境を楽々と越えるサービス貿易の動向と影響
 ●外国人労働者受け入れ解禁で飛躍が見込める日本語教育市場


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 ●経済連携による国境消滅で起こる介護人材の国際調達ビジネス
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