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  日本人の英語力は、アジアの中で下から2番目という低水準。他方、インドやフィリピンなどでは英語を自由に操れる人材が多く存在し、彼らがアジアと欧米の架け橋となる国際ビジネスのキーマンとなる構図が見えてくる。
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新興国のエリート人材が鍵を握る
今後の国際ビジネス動向
written in 2011/5/20

 日本人サラリーマンの平均年収は15年以上前から下落を続けて、現在は4百万円前後である。それでも世界で比較すると、米国に次いで高い水準だ。しかし、「本当にそれだけ日本のビジネスマンが優秀なのか?」と思うことは少なくない。もっと賃金相場が低い、新興国の人達だからと言って、決して日本人よりも能力が劣っているわけではないことは、彼らと話してみるとよくわかる。

OECDに加盟する65カ国の高校生を対象とした、学習到達度調査(PISA)によれば、2000年に数学リテラシーが世界1位だったのが、2009年には9位にまで下落している。しかも、日本の教育環境は世界最高のレベルであるにも関わらず、その結果だとすれば、新興国の勤勉な学生が、高度な教育を受けるようになると、日本の学生よりも優秀な人材に育つことだろう。

《日本の高校生の学力推移(世界での順位)》

  

特に、日本人の英語力については、アジア諸国の中でも最低レベルで、TOEFL(トーフル)の平均スコアでは、北朝鮮以外の国に負けている。TOEFLの受験者層は、主に米国への留学を希望する成績上位の学生であることから、各国のエリート人材を比較をすれば、既に日本よりも、他国の学生のほうが優秀という見方もできる。

《アジア諸国のTOEFL平均ランキング》

  

政治や経済のグローバル化が進んでいる中で、日本の枠を超えて活躍できる国際人材の育成は欠かせないが、日本へ来日する外国人留学生は、年間14万人いるのに対して、日本から海外へ留学するのは、その半分の数しかいない。

そうした中で、同じ学力レベルの新興国と日本の人材とを比べれば、国による賃金の相場が異なるだけに、「日本は労働生産性が低い国」と、世界から見られはじめている。反対に、製造業の現場に限らず、知的労働の分野にもおいても、新興国の若手人材が頭角を現しているため、彼らの力を上手に活用することが、世界の労働市場で重要視されている。その中で、日本がこれから海外ビジネスを展開するにあたり、どんな人材との関係を築いていけば良いのかを考えてみよう。

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この記事の核となる項目
 ●世界のエリート人材はどこへ向かうのか?
 ●日本へ来日する外国人留学生の出身国
 ●中国人学生の留学先について
 ●世界規模でみた留学生の出身地域
 ●米国大学に留学する外国人の出身国
 ●中国−米国による留学生輸出の流れ
 ●有能な在日留学生の人材紹介ビジネス
 ●外国人専門人材紹介ビジネスの仕組み
 ●オンライン英会話講師にみる海外人材の活用
 ●オンライン英会話レッスンの採算モデル
 ●侮れないフィリピン講師の実力
 ●発想次第で広がるオンライン講師の活用法
 ●オンライン副業へ向かうエリート人材の活用
 ●経済連携による国境消滅で起こる介護人材の国際調達ビジネス
 ●自宅キッチンからスタートするパートタイム起業の目指し方
 ●1万円の海外旅行を実現させる格安航空会社(LCC)の衝撃
 ●ネットによって国境を楽々と越えるサービス貿易の動向


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