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  欧米では「コワーキング」と呼ばれる、自由度の高いワークスタイルが人気となっている。同じ組織の中でも、「上司と部下」という間柄ではなく、「水平な関係の同僚や仲間=コワーカー」という位置付けで、自由なコミュニケーションをする中で、新しいアイデアや事業を生み出している。
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オープンな職場と仲間を好む
コワーカーとしての就労スタイル
written in 2011/5/4

 3月11日の地震発生後、数日のうちに様々なボランティア活動が各所でスタートした。ネットでも有志達による情報サイトやコミュニティが多数立ち上げられたが、その発起人として活躍したのは、通常はフリーランスとして働く個人事業者や、比較的自由な勤務体系で働いていたスペシャリスト達である。

他方、「企業」としては、組織内の意志決定が遅れて、個人よりも迅速な行動ができなかった。それは仕方の無いことで、組織の中で働いている人を責めるわけにはいかないが、今回の震災を契機にして「会社と従業員」の関係にも変化が訪れるかもしれない。

もともと、同じ会社の中で、正社員、派遣社員、パート・アルバイトといった立場の違いがあり、待遇はそれぞれ異なっているが、就業規則では同じ“従業員”として守るべきルールが決められている。チームの一員として働くには、ルールを守ることは大切だが、もっと各社員の個性や自主性が前面に出せる組織へと変革してくことが、これからの日本には必要だろう。おそらくそれは「労働者」としての働き方よりも、進化したスタイルになる。

そのヒントとして、いま欧米で注目されているのが「コワーカー(Co-worker)」と呼ばれる働き方である。直訳すると「職場の同僚」という意味になるが、それは上司と部下という関係ではなく、もっとフラットな人間関係で仕事をコラボレーションするスタイルを指している。

フリーランスの仲間同士では「コワーキング ・スペース」というオフィスの形態が流行っている。これは、複数人のフリーランスで、一つのオフィスを共同利用して、各自の仕事で協力しあえる部分を出し合って業務のすそ野を広げていこうとするもので、従来の“会社”とは異なる、個の結びつきを重視した、開放的で水平な組織になっているのが特徴。



さらに、コワーカーの発想は、フリーランスだけのものではなく、企業内にも導入されはじめている。スウェーデンが本拠地で、日本でも店舗展開している世界最大の家具店「IKEA(イケア)」では、12万人いる従業員のことをコワーカーと呼び、社内の肩書きやステータスを抜きにして自由なコミュニケーションができる社風を築いている。

そのため、パートタイムで入社した人でも、社内で活躍すれば、マネージャーとして重要なポストを任されることも珍しくなく、それが同社が急成長を続ける要因にもなっている。

 日本には約6千万人の労働者がいるが、その中では、会社に勤めていても実際には正社員ではなかったり、サラリーマンをしながらフリーランスの仕事(副業)を兼ねているような人もいて、労働の形態は昔よりも多様化している。しかし古い会社組織の中では、立場や肩書きが違う者同士による、オープンな協業のスタイルは出来ていないのが実態。そこに、オフィスや職場の環境を変えていける新サービスへの需要がある。

《国内労働力の内訳》

  

《雇用形態の違いによる年収差》

  

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この記事の核となる項目
 ●スウェーデン企業、イケアにみるコワーカーの台頭
 ●世界で増えるコワーカーの特徴と、彼らに向けたオフィス事業
 ●世界で増えている非正規労働者の実態
 ●欧州のパートタイム労働者推移
 ●飲食店を改装したコワーカー向けオフィス
 ●震災を契機としたフリーランス人材の活躍
 ●震災が引き起こしたフリージア革命
 ●医師に起こるフリーランス化の波
 ●医師の世界に広がるQOMLの価値観
 ●リアルコミュニティとして広がるコワーキングのオフィス形態
 ●安全志向で増えるチキン起業とパートタイムビジネスの接点
 ●モノ作り立国の頭脳となる研究者の育成と資金調達ルート
 ●ネットビジネスの現場で調達されるオンデマンド労働者の実態
 ●労働時間をプールして自由に引き出せる時間貯蓄の働き方
 ●ITで付加価値を高める高度人材の特徴とワークスタイル


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