注目の新規事業テーマ
  
Top > 注目の新規事業テーマ
   
JNEWS LETTER
2週間無料体験購読
配信先メールアドレス

Counter
ソーシャルブックマーク
JNEWS.com を Yahoo!ブックマークに追加 Yahoo!ブックマーク
JNEWS.com を はてなブックマークに追加 はてなブックマーク
JNEWS.com を livedoorクリップに追加 livedoorクリップ

RDF

twitter

Google

WWW を検索
JNEWS.com を検索
住宅の資産価値を高める
ソーラーリフォーム市場への関わり方
written in 2010/12/2

 不況で消費者の財布のヒモが堅くなっている中でも、売れ行きが好調なのは、省エネやエコに関連した商品である。昨年から普及し始めたLED電球は、白熱電球よりも消費電力が十分の一程度と非常に少ない上に、寿命は20倍以上と長くて、エコ性能に優れている。2009年初旬は、価格が電球1個あたり7〜8千円したが、現在では2千円台にまで下がってきたことから、家電販売店での売れ行きも、わずか1年で白熱電球や電球型蛍光灯を追い越しているという状況。

自動車業界でも、売れているのはハイブリッドカーばかりで、トヨタの車種別販売台数(2010年4月〜9月)をみても、首位のプリウスが17万台であるのに対して2位のヴィッツは6万台と大差が付いている。5年前のランキングと比較しても、ハイブリッド人気の加熱ぶりがわかる。

《トヨタ車種別の販売ランキング(新車)》

  

各製品の省エネ性能は、今後も飛躍的に向上していくことが見込まれ、自動車については、ハイブリッドカーのバッテリーを自宅コンセントから充電して、もっと燃費性能を高めた“プラグインハイブリッド車”や、100%電力だけで走る電気自動車(EV)への買い換え需要も生じてくることだろう。

そして、次の段階として、住宅の自家発電システムを構築するための新市場が控えている。EV車の燃費コストは、バッテリーの充電コストによって変わってくるため、昼間の太陽光や風力発電で蓄積した電気を、夜間にバッテリーへ蓄えて翌日の走行分として使えるとよい。さらに余った電気は、他の家や企業に提供することで収益化できるのが理想である。

こうした省エネビジネスは、各分野の技術が組み合わされて構築されるため、これまで電力事業に関わっていなかったメーカーにも、参入の商機が豊富にある。ただし、懸念されるのは、技術の盛衰が早すぎて、投下した研究開発費を回収できないまま、ライバル社との価格競争に陥っていくことだ。LED電球の価格推移をみても、参入メーカーが増える度に販売単価は下落して、1年で50%近くも安くなっている。

《LED電球の価格推移(白熱電球60W相当)》

  

消費者にとって、新製品が安くなるのは喜ばしいことであり、各メーカーは販売数を伸ばすことで単価の値下げ分をカバーしようとする考えだが、勝ち組として残れるのは、上位のシェアを獲得できる1社か2社しかない。そこからすると、今後の省エネビジネスに参戦するには“メーカー”としてではなくて、安価で普及しはじめた機材や設備を組み合わせて、企業や個人住宅の省エネシステムを構築するような形態のほうが賢い。米国では、そこに向けた新たな職業や新ビジネスが登場してきている。

注目の新規事業一覧へ

この記事の核となる項目
 ●住宅の資産価値を高めるソーラー発電システム
 ●ソーラー発電DIYキットの販売モデル
 ●ソーラーインストーラーという新職業
 ●ソーラーインストーラーを育成するビジネス
 ●ソーラーインストーラーの集客を支援するビジネス
 ●クリーン電力発電への投資と損得勘定
 ●ソーラー住宅の余剰電力買取制度の仕組み
 ●他人の軒先を借りたソーラー発電ビジネス
 ●EVバッテリーステーションに向けた送電ビジネス
 ●消費者のDIY生活を支援する新たなエキスパート職の台頭
 ●テスラモータズが描くEV社会と電力ビジネスの未来形
 ●マイホーム資産を守れ!目減りする“我が家”の担保価値
 ●電気自動車(EV)が示唆する新たなモータリゼーションの波
 ●エネルギーの無駄をカットして収益化する省エネビジネス
 ●環境ビジネスを収益化する基本モデル、エコトレードの仕組み


この記事の完全情報はこちらへ
JNEWS LETTER 2010.12.2
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。