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  婚活市場と最も近い距離にあるのは理髪店である。 結婚紹介所で男性会員に、まずアドバイスをするのは髪型を変えること言う。見た目の好感度を上げるための第一ステップは「ヘアスタイルに気を遣うこと」なのだが、独身男性の中には、かれこれ十数年以上も髪型を変えたこ とがない人が非常に多い。
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モテ男を育成する婚活市場からみた
理容店と美容院の明暗
written in 2009/11/8

 「婚活」という言葉が流行り出したのは2008年の頃からだが、それ以降は結婚産業に対する敷居がかなり低くなって、空前の婚活ブームが起きていた。積極的なのは女性のほうで、結婚情報サービスやカップリングパーティには男性よりも女性が先行して申込みをしてくるという状況。これは婚活ブーム以前には見られなかった傾向で、業界にはちょっとしたミニバブルが起こっている。この背景には、不況による就職難や年収のダウンにより、女性が永久就職先としての結婚相手を真剣に探そうとしていることがあるようだ。

ところが通期の業績でみると、結婚業者の売上や利益が爆発的に増えているというわけではない。どういうことかといえば、新規の入会者も多いが、それと同じくらい退会者も多いことを意味している。結婚情報サービスを利用した婚活は、「3ヶ月が勝負」と言われており、その間に理想の相手が見つからなければ、自分が希望する相手の条件をかなり緩くしていかないと、紹介される異性会員は次第に少なくなっていく。そして入会から1年以内には6〜8割の会員が退会していくのだ。

さらに婚活サイトを悪用した詐欺事件が増えてくれば、ネットの出会いは危険という風潮になり、婚活業界にもターニングポイントが訪れる。ただし「結婚相手を探したい」という人が潜在的に減るわけではないため、婚活ビジネスに目を向けること自体は間違いではないだろう。そこで今後の婚活業界に求められるのは、バーチャルからリアルへの転換だ。そもそも、これまで異性にモテなかった人が、ネットなら簡単に恋人や結婚相手が見つかるというのもおかしい。

女性が男性に求めるのは、学歴や年収ということもあるが、それよりも本能的に察知するのは、見た目の印象や立ち振る舞いである。これは、美男子(イケメン)以外はNGということではなく、お見合いや初デートの時に、洋服のセンスや店でのマナーなどが、女性の目からみて好印象であるかどうかが問われている。逆にいえば、学歴や年収は平凡でも、外見の身だしなみや女性への態度が魅力的である男性のほうが人気は高い。それは、男性側の努力や気持ち次第で改善できる部分である。

《世代別にみた未婚率の推移(男性)》
    1990年1995年2000年2005年
    20〜24歳92.2%92.6%92.9%93.6%
    25〜29歳64.4%66.9%69.3%72.6%
    30〜34歳32.6%37.3%42.9%47.7%
    35〜39歳19.0%22.6%25.7%30.4%
    40〜44歳11.7%16.4%18.4%21.9%
    45〜49歳6.7%11.2%14.6%17.3%
    50〜54歳4.3%6.7%10.1%14.0%
    55〜59歳2.9%4.3%6.0%9.7%
    60〜64歳2.0%2.9%3.8%5.9%

     ※出所:国勢調査
     ※独身男性は全世代で自由に使えるお金が最も多い層である。

「異性からモテるための努力」は独身者ばかりでなく、既婚者でもビジネスパーソンとして会社内での好感度を高めたり、クライアントや消費者からの支持率を上げるために必要なスキルというのが欧米流の考え方で、それを支援するためのビジネスも登場してきている。

また、モノやサービスを売る業者側としても、顧客のモテ度をアップさせるという付加価値の与え方は大切で、その気遣いや工夫があるか無いかの違いにより、顧客の増減や売上が変わってくる。日本の独身男性はオタク系の趣味に走る傾向があり、そちらの市場は手堅い成長をしているが、それとは別の切り口としてモテ度をアップさせるビジネスには、婚活市場とも隣接した商機が見込める。それをどのように展開していけば良いのか、いくつかの業界を例にして見ていこう。
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この記事の核となる項目
 ●理髪店はなぜ衰退していくのか?
 ●店舗数と資格者数でみた理容店と美容院の比較
 ●技術を自負する理容店とセンスで勝負する美容室
 ●カリスマ美容師の収益構造について
 ●好感度をアップさせるパーソナルアシスタントの仕事
 ●婚活市場を意識したパーソナルスタイリスト業
 ●新時代に対応したエチケットマナー開発とデキる人材育成
 ●人間関係の作法を教えるエチケットコンサルタント
 ●エチケットコンサルタントの指導内容について
 ●未婚者市場に向けた婚活ビジネスの業界構造と参入の視点
 ●個人事業化するエグゼクティブ層を支える裏方ビジネス


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JNEWS LETTER 2009.11.8
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