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早起き人口に向けた早朝ビジネスの
商機とロングテール客
written in 2008/4/13

 春になると日が沈むのもだいぶ遅くなり、冬至の頃よりも日没時間が1時間程度遅くなる。ちょうどこの時期になると毎年のように話題にのぼるのが「サマータイム」についての是非である。欧米では夏と冬との時間帯を1時間ずらすことにより、日の長い一日を有効に活用するサマータイム制が以前から導入されているが、最近では環境対策から、さらにサマータイムの期間を延ばそうとする風潮になっている。2007年から米国のサマータイムは1ヶ月間延長されて、3月の第二日曜日〜11月の第一日曜日までの約8ヶ月間となっている。

本来、人間は太陽の動きに合わせて活動するのが最も健康的であるはずだが、これを日本で導入するには問題点も多い。サマータイムで時計が一時間早くなったとして、日本人がまだ明るい時刻に仕事を切り上げて、趣味や家族との時間を増やすことができるのか、逆に残業時間が増えてしまうのではないか?という指摘がある。また近年の夏の暑さを考えると、昼間の時間が快適に過ごせるとは言い難くなっている。特に外回り中心の営業マンなら、真夏のサマータイムは酷暑との闘いになってしまうだろう。さらに省エネやCO2排出量の面からも言うなら、夜間の照明よりも、昼間のエアコン使用を抑えることのほうが重要だ。

どの国よりも時間に対する感覚がシビアな日本人のことだから、サマータイムが導入されたなら、一日を楽しむどころか、その時間帯に従おうとすることが、逆にストレスになってしまうかもしれない。できることなら、時間に関する管理や規制のルールが増えることは避けたいものである。

しかし、自主的に仕事や生活の時間帯を工夫するということなら話は変わってくる。クリエイティブな発想が重視される職種の人なら、無理に9時−5時に労働時間を合わせるよりも、自分が最も集中力を高められる時間帯に仕事をしたほうが良い成果が出るだろうし、仕事と家庭のバランスにも配慮することができるだろう。そこで近頃では“朝の時間帯”を効果的に活用しようとする人が増えている。個人で開業するSOHOの中には、「朝4時〜正午までの正味8時間を仕事」と決めている人もいて、午後からはスポーツクラブに通っての健康管理や家族との時間に充てている。以前は昼夜を問わず十数時間働いていたが、朝型のワークスタイルに変えてからは、短い労働時間で仕事の質を高めることができるようになったという。

また定年退職をしたシニア層にも朝型のライフスタイルを送る人は多い。総務省の社会生活基本調査によると、60〜65歳で朝6時までに起床している人達の割合は約44%で、その約3割の人が5時前に起床している。朝起きてからの時間の使い方は様々だが、これから早起き人口は益々増えていくことになりそうだ。

ところが、消費者にサービスを提供する業者側では、早朝から営業をしているケースが非常に少ない。コンビニを除いた小売店舗では開店時間が午前10時というのが一般的である。深夜の営業に力を入れる業者は多いが、早朝の商機についてはノーマークという状態。「早起きは三文の得」と昔から言うが、現代の早朝ビジネスは得になるのか否かを検証していくことにしよう。
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この記事の核となる項目
 ●早起き人口が生み出すロングテール市場
 ●生活時間帯別にみたロングテールの法則
 ●エコ社会が後押しする、深夜から早朝ビジネスへのシフト
 ●早朝の通勤客を対象とした朝食市場の開拓
 ●営業時間のシフトだけでは難しい早朝ビジネスの特徴
 ●朝の人付き合いを演出する朝食サービスと朝コミュニティ
 ●B&Bに学ぶ早朝ビジネスの視点
 ●早朝のラジオ体操は、じつは営利目的だった!
 ●パワーブレックファーストと朝コミュニティ市場
 ●朝市に群がる消費者心理とフリーマーケット事業への参入商機
 ●自営業者は人が寝ている時に働け!残業代行における商機
 ●緻密な時間管理で生まれるタイムビジネスの仕組みと動向
 ●知的収入と自由時間の有無で評価される成功SOHOの収益構造


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JNEWS LETTER 2008.4.13
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