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  世の中には数々の認証制度があり、ロハスやエコロジー分野だけをみても、エコマークや有機JAS以外にもさまざまなものが生み出されていることに驚く。 その追い風となっているのが、できるだけ環境に優しく安全で信頼できる商品を求めようとする消費者側の心理だ。
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ロハス消費者に安心を売る
認証マーク団体と審査ビジネス
written in 2007/3/6

 コーヒーショップのカウンターに次の3種類のスティックシュガーがあったら、そのうちどれを選ぶだろうか?「市販の砂糖」「ダイエットシュガー」「オーガニック(有機)シュガー」──流行に対する感度が高い人ならば、迷わずオーガニックシュガーを手に取ることだろう。消費者全体の中に占める割合こそまだ高いとはいえないものの、ロハス(LOHAS:健康と環境に配慮するライフスタイル)を志向している人たちは、多少割高でも健康や環境によい商品を選ぶと言っている。

異常気象など環境悪化がもたらすシグナルを誰もが実感するようになったことから、“環境に優しい”といわれるロハス志向の商品やサービスに消費者の関心が向かっていることは確実だろう。このトレンドが新たな市場を生み出すことは間違いない。最近では、にわかにロハス人口が急増して、米国では成人の約3割、約30兆円の市場規模と言われている。その構成は高学歴、高収入の消費者が多いのが特徴。そこで日本の企業でも「ロハス」という言葉を商標登録して商品名にしようとする動きもあるが、ロハス関連ビジネスにおける商機は違うところに隠れている。

ロハスブームが広く浸透してくれば、「これは一体何をもってロハスと称しているのか?」と思われる便乗商品や怪しげなサービスが増えてくることは容易に予測が付く。そうなると何よりも求められるのが「これがロハスです」と客観的に証明してくれるお墨付きだ。これからロハスをキーワードに商品を売っていこうとするならば、何をおいてもそのお墨付きを取得する必要が出てくる。ただしロハス商品であることを認定する正式機関というのは、世界中のどこにも存在しておらず、ロハスの定義についても解釈は曖昧である。しかしロハス層の取り込みは「環境や健康を気遣う余裕のある優良消費者の獲得」を意味するため、様々な企業や団体がロハス市場への参入を狙っている。その手がかりをコーヒーショップで何気なく見かけているオーガニックシュガーのスティックから探ってみよう。
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この記事の核となる項目
 ●ロハス商品を証明する認定マークの存在
 ●ロハス認証ビジネスの内幕〜その収益構造
 ●各分野に広がるロハス認証マークの発行ビジネス
 ●フリーでも活躍できる認証マークの検査員資格
 ●ロハスに向けて流行る量り売り商法にみる小売店の新たな役割
 ●環境保全と安全のお墨付きを与える認証マークに絡む利権構造
 ●企業に信頼を与える認証ビジネスを取り巻く新たなIT市場
 ●"自然"の付加価値で勝負するオーガニック衣料の業界動向


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