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失言対策で求められる文章専門家と ゴーストライティング |
written in 2007/2/6
ブログの発祥地米国では「ブロガーはジャーナリストになれるか?」という議論が巻き起こっている。日本ではまだそこまでの話ははないが、ブログを書き続けている内に、ひょっとしたら自分は文章で食べていけるのではないかと思いはじめている人も少なくないのではないだろうか。ネットの掲示板が書籍化され映画にもなった「電車男」に次いで、今度はブログの出版とテレビドラマ放映が続いており、ブログを書くことに“夢”を持つ人も増えてくるだろう。
いまや国内でブログを書く人は8百万人を超えている(総務省調査による)というが、それまでは文章を書くことが嫌いだった人も、自分の書いた日記に大勢の人からの反響が届くと「書くこと」に対する楽しさがわかるようになる。メルマガのように発行のペースを気にしなくても良いという点では、ブログのほうが敷居は低いかもしれない。
ブログにしてもメルマガにしても形態は構わないのだが、「文章によって人生が拓かれる」ということはよくある。これは皆がプロのライターや作家を目指すということではなく、自分の知識や経験を文章にして公開することにより、その原稿の内容が優れていれば“その道の専門家”として評価されるようになり、様々な仕事が舞い込んでくる流れを意味している。昨年の例では、ライブドアの粉飾決算が取り沙汰された際に、公認会計士が個人的なブログの中で同社の財務内容をわかりやすく解説したことで、書籍出版やテレビ出演の依頼が舞い込んで忙しくなった。そんな動向からみると「文章(原稿)」というのは、自分にとって実力(能力)の証明であり、それを広くアピールするための表現方法としてはじつに効果が高い。
ところが、そうはいっても「文章力には自信がない」という人は少なくない。上級管理職や経営者ともなれば文章を書かなくてはいけない機会は増え、場合によっては会社からの指示で“社長のブログ”を書いていることもある。しかし不用意な一言でブログが炎上してしまうというリスクも最近では高まっている。
そんなエグゼクティブに対して文章の指導やアドバイスをするコンサルタントも欧米では人気職になっているが、もっとわかりやすく「ゴーストライターを使う」という方法もある。日本でゴーストライターに対する印象は決して良くないが、欧米ではもっと身近な原稿執筆のブレーンとして捉えられている。世界を飛び歩くような忙しい有名経営者が年に何冊も本を書いている、ということがよくあるが、そこには必ずといってよいほど、信頼できる文章執筆のブレーンが付いている。そのカラクリを知ることで、「自分の文章」をビジネスの中で効果的に活用する術がわかるようになる。
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JNEWS LETTER 2007.2.6
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