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プロとアマの境界線を越えた ビデオカメラマンの新ビジネス |
written in 2006/9/10
趣味を活かした副業として「カメラマンの仕事」が注目されている。ここ数年で一眼レフのデジタルカメラが安価で普及したことで、撮影技術の腕を上げるアマチュアカメラマンの数が急増しているのだ。それに対して長年のキャリアを持つプロカメラマンは技量の差を指摘するが、ハイアマチュアの存在に目を付け始めたのが出版社や新聞社など、これまでプロのカメラマンに仕事を発注してきた側だ。
そもそもカメラマンの世界におけるプロとアマチュアの違いは“作品”で判断するしかない。撮影する写真のクオリティが高ければ、プロ経験のないアマチュアカメラマンでも、出版社が依頼できる仕事はたくさんある。芸術性が問われる写真ではプロとアマの違いはあっても、「情報」として写真がほしいようなケース、たとえば東京の出版社が名古屋で開催されているビジネスイベントの写真が必要な場合なら、東京からプロの契約カメラマンを出張させるよりも、名古屋在住のアマチュアカメラマンに撮影を依頼したほうが写真を早く入手できるしコストも安い。
そしてアマチュアカメラマンが活躍できる場はスチール写真(静止画)に限らず、ビデオ撮影の分野にも及んでいる。最近ではデジタルハイビジョン対応のビデオカメラが10万円前後から購入できるようになったため、機材面ではアマチュアでも高品質のビデオ撮影をすることが可能だ。ブロードバンド環境の普及と相まってビデオ映像が新たに求められる分野は増えている。そこで米国では「ビデオグラファー」という独立した職業も登場している。
ビデオグラファーは映像の撮影だけではなく、編集とDVD媒体などへの最終商品化(発送も含む)までを一人で行うもだが、編集機材もパソコン上のソフトで代用することができるために、趣味の延長としてビデオ撮影の副業をする人も増えているのだ。彼らはカメラマン専用の人材バンクなどに登録し、そこから仕事を仲介してもらっていることが多いが、経験を積んでギャラを稼げるようになれば、副業といっても“プロ”として認めてもらうことができる。彼らに対してどんな分野で仕事が発生して、副業から本業へと発展する流れを追いかけてみたい。
(注目の新規事業一覧へ)
●ブライダル業界で活躍する副業ビデオグラファー
●ブライダルビデオの発注ルート解説
●新発想で攻めるニッチ分野のビデオ撮影サービス
●人事面接の代行をするビデオ撮影サービス
●ビデオ撮影による面接代行の仕組み
●報道分野で活躍するビデオジャーナリストの新展開
●3段階で考えるビデオカメラマンの収益構造
●ビデオコミュニティの台頭で浮上する新たな映像ビジネス
●写真撮影代行サービスを情報ビジネスへと昇華させる視点
JNEWS LETTER 2006.9.10
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