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次世代ビジネスモデルとして考える 先用後利の料金徴収システム |
written in 2006/4/19
「必要な分量だけ購入して代金を払う」という量り売りの発想は、消費者に対する小売サービスばかりでなく、さらに上流のビジネスへと発展させることができるものだ。富山の薬売り商法は「先に商品を置いておき、実際に使った分量だけ代金をもらう」という方法によって全国に置き薬を普及させたが、このような取引の形態は「先用後利」と呼ばれるもので、現代のビジネスにおいても注目されている。
新興の企業が取引先を開拓する際にも、最初から料金を徴収するのでは敷居が高くてなかなか契約が成立しない。そこで、まず無料で商品やサービスを利用してもらい、実際に成果が生じた分に対してのみ料金をチャージする仕組みであれば、新規の取引も開拓しやすくなる。新たなビジネスモデルを開発する上でも、料金体系に先用後利の発想を盛り込むことは課題の一つとなっている。
しかし先用後利のビジネスモデルは決して新しいものではなく、普段はなかなか気付きにくくても、言われてみれば先用後利型の取引形態によって成り立っている事例は意外と多い。それらの具体的な仕組みを把握することでも新たなビジネスを生み出すためのヒントにすることができる。
(注目の新規事業一覧へ)

●通販業界における販売委託契約の商慣習
●カタログ通販業者と商品納入業者の取引形態
●売れた分だけ料金を徴収する企業間の取引形態
●次世代ビジネスにおける先用後利商法の視点
●デジタル時代の置き薬商法、超流通ビジネスの仕組みと収益構造
●ICタグとの連動による客先(納入先)在庫管理システムの仕組み
●富山の薬売りからヒントを掴む先用後利の新ビジネスと顧客管理術

JNEWS LETTER 2006.4.19
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