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  レジの混雑状況は曜日や時間帯によって異なるため、レジ係の人員は余裕を持って待機させておく必要がある。アルバイトに支払う給与は変動費 として柔軟に増減できる利点があるはずだが、実際にはレジができる人材を安定確保しておくため、ほぼ固定費としての人件費が毎月かかっている。
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レジとコンビニ店員に特化した
業務請負サービスにみる新市場
written in 2005/9/19

 スーパーマーケットやホームセンター、コンビニなどの小売店舗で働く従業員の7割〜9割はパートやアルバイトなどの非正社員で占められている。マニュアル化できる業務の大半はアルバイトを上手に活用して人件費を安く抑えることが、この業界の常套手段になっていることは周知の通り。しかし店の繁忙と閑散の時間帯に合わせて必要な人員をタイミング良く調達することはなかなか難しい。しかも新規採用したアルバイト人材が戦力として使えるようになるまでには数ヶ月の研修期間を要するため、現場の店長にとってはアルバイト人材の確保に関する悩みが治ることはない。

そこに着目し、各店舗が直接アルバイト人材を募集、採用するのではなく、店舗内の業務を委託してもらう形で人材を店舗へ供給するアウトソーシング業者が伸びている。その方式ならばアルバイト人材の募集、採用、教育、勤務シフトの割り振りといった煩わしい人事管理を店舗経営者が自ら行わなくても、店の繁忙と閑散に応じて効率的な人材の調達をすることが可能になる。

各種ある店舗業務の中でも、レジ部門に特化したアウトソーシング会社が急成長している。レジでは現金を扱うだけにミスの許されない部門だが、米国では万引きによる被害金額とほぼ同額の損失が、レジ係の入力ミスやごまかし(不正)によって生じていると言われる。日本ではそれ程の被害はないものの、“金庫番”としてのレジ係を、まだ採用して間もないアルバイト社員に任せてしまうのには心配がある。そこでレジ業務専門の代行会社にレジ部門をアウトソーシングして、正確なレジ管理をしてもらった後に売上として計上する仕組みが国内で登場している。
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この記事の核となる項目
 ●金庫番の役割を果たすレジ専門の業務受託サービス
 ●小売店がレジ業務を業務委託する流れ
 ●コンビニの店舗業務を専門に請け負うアウトソーシング会社
 ●コンビニ店員業務請負いサービスの仕組みと流れ
 ●人材派遣を追い越して急成長する業務請負会社の仕組みと実態
 ●工場の現場における外国人作業員派遣ビジネスのカラクリ
 ●米国で広がるホームエージェントを採用した企業経営のスタイル
 ●年収100万円時代に価値あるナレッジワーカーとして生き残る術


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