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  最先端ロボットの性能を競うコンテストが各地で開催されているが、そこでの主役はアマチュアロボット愛好家や町工場の経営者である。そこから画期的なロボット技術を生み出すことにより、ロボットベンチャー企業へと成長していく道筋がある。
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アマチュアが牽引する
最先端ロボットのコンテストと市場動向
written in 2005/6/27

 夢のある技術が登場することによって、その周辺に次々と新しい市場が生まれてくることは歴史が証明している。「自動車」の誕生は戦後の産業界を大きく牽引してきたし、近年では「インターネット」の普及が景気の浮揚に大きく貢献している。成熟した産業界の中では、業界全体を活気づかせる程のパワーがある新技術の登場を常に待ち望んでいるのだ。

その意味ではインターネットの登場以来、次の新産業はまだ顕著には育っていないが、その有望株として注目しておきたいのが「ロボット分野」である。近年話題になっているロボットといえば、ソニーのペットロボット「AIBO」や、ホンダのヒューマロイドロボット「ASIMO」、トヨタが愛知万博に出品しているパートナーロボットなどがある。ニュースで報道されるのは、いずれも大企業が潤沢な研究費をかけて開発したものばかりであるが、ロボット製作の舞台裏では大企業よりも、アマチュアのロボット愛好家達のほうが熱い動きをみせている。

ロボットの開発は、人間のような動作や判断を機械にさせるための発想や工夫、アイデアが最も重要になるため、大企業が必ずしも有利というわけではないのだ。これは「インターネット」が登場した際に、企業よりも個人のパソコンマニア達が新技術の開発に大きく貢献してきた状況とよく似ている。

ロボット愛好家といっても、本業は大手メーカーのエンジニアであったり、ロボット工学を専門とする大学院生であったりと、高度な専門知識を持つ技術者であることが多い。彼らアマチュア世界では、ロボットコンテストが定期的に開催されていて、そこで上位の成績を獲得すればベンチャーキャピタルからの出資を得られることもある。個人の技術者に限らず、中小の製造業者にとっても、自社がいま持っている技術や製品をロボット分野へと応用する道を模索することで、寂れた町工場を注目のロボットベンチャー企業へと蘇らせることも不可能ではない。
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この記事の核となる項目
 ●未来技術を発掘するロボットコンテストの動向
 ●町工場からも参入することが可能な最先端ロボットの開発市場
 ●コンテスト参加者層にみるロボット市場の成長過程
 ●ロボット愛好家から進めるロボットベンチャーへの道
 ●ロボットベンチャーのビジネスモデル解説
 ●町工場からチャレンジするロボットベンチャー
 ●広告塔としてのロボット市場参入の効果について
 ●自社の本業をロボット市場へ結びつける発想と身近な技術
 ●進化するロボット技術で人件費を軽減させる介護ビジネス


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