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忙しい現代人が追求する“時間の経済性”で
高まる予約権の価値
written in 2005/5/13

 ネットで高級ワインを購入する人の中には、会社の経営者や医師などの富裕層が多く含まれている。その大半は自宅にワインセラー(貯蔵庫)を持っていて、ワインを常時ストックしておくために1回あたり十万円以上のまとめ買いをする人も珍しくないという。高級ワインの価格は、銘柄によってどのショップが一番安いのかはまちまちだが、高所得者層になるほど毎回同じショップで購入する確率が高い。

商品の価格だけならば、各銘柄のワインをそれぞれ“最も安いショップ”で購入するのが賢いようにもみえるが、複数のショップを物色する「時間」をコストとして考えれば、信頼できる一つのショップですべての買い物を済ませた方が効率的といえる。過密なスケジュールにより、自由な時間が少ない高所得者層にとっては「買い物に費やす時間」もコストの一部なのだ。

高所得者層に限らず「できることなら時間を買いたい」と考える現代人は増えている。時間を買うことは不可能のようにも思うが、現実には様々な場面で“時間”が取引されている。例えば、人気アーティストのコンサートチケットを入手するには、何度も抽選予約に応募したり、プレイガイド窓口に並んだりと、長い時間と労力を費やさなければならない。しかし最近では、その手間を省くためにネットオークションに出品されたチケットを購入する人が増えている。落札する価格が定価よりも高いプレミアム価格でも、自分の時間を費やして行列に並ぶことと比較すれば、プレミア分の価格差(落札価格−正規価格)は「妥当な時間料金」という価値観である。

時間に対してどれだけの対価を支払うかは、各人の所得レベル(自分の時間単価)や価値観(そのサービスを利用したい気持ち)によっても異なるが、最近では各分野の予約機能が充実したことにより、それによって獲得できた“予約権”自体が商品としての価値を生み始めている。
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この記事の核となる項目
 ●愛知万博の予約機能が生み出したサイドビジネス
 ●チケット業界にみる予約代行サービスの変遷
 ●ホテル・レストラン業界にみるオンライン予約機能の強化と戦略
 ●予約機能によって効率化される時間の経済性
 ●経営と連動しはじめるオンライン予約機能の進化
 ●ポータルサイトとの連携するホテルのオンライン予約機能
 ●レストランの顧客台帳の役割を果たすオンライン予約機能
 ●繁忙期と閑散期の差を解消して採算性を高める予約サービス
 ●無形の予約権が商品として価値を生み出す可能性について


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JNEWS LETTER 2005.5.13
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