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モノ売りから時間売りへの転換
時間消費型サービスの視点
written in 2005/5/2

 休日のレジャーといえば、旅行、スポーツ、ショッピングなどが定番だが、最近ではいずれも華美で豪華な施設の人気が低迷している。オープン当初はそこそこ混雑するものの、一度は訪れても二回目以降にリピートしない利用者が増えている。十年ほど前までの娯楽・レジャー業界は、消費者に豪華な空間を提供することで多くの来場客を集め、客単価の高いビジネスをすることができたが、現在ではその方程式が崩れてしまった。

一方、地道な固定客を掴み始めているのが、時間制の料金体系によって“遊び放題”を実現させた複合型のレジャー施設である。ゲームセンターやカラオケ、ビリヤード、マンガ図書館などを、同じフロアー内で自由に楽しめる環境を提供するものだ。それぞれの遊びに特別な目新しさはないものの、遊具の利用回数に応じて料金が課金されるのでなく、時間内であれば遊び放題で楽しめるシステムが若者やファミリー層を中心に人気を集めている。

このような新業態は「時間消費型」のサービスとして、レジャー施設に限らず、様々な分野のビジネスモデルを変革させる可能性を秘めている。従来は商品やサービスの数に対して課金するのが商売の基本であったが、時間消費型の業態では「有意義な時間を提供する」ことにより、その時間料金を利用者からいただくという仕組みである。特別に豪華なサービスがなくても、落ち着ける空間で満足した時間を過ごせるのならば、消費者はその時間に対して対価を支払うだろう。現代人は「充実した時間」を過ごすことに渇望していることから、その心の隙間を埋められる時間消費型のサービスには商機が見込める。
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この記事の核となる項目
 ●人気が急上昇する時間課金型レジャー施設の仕組み
 ●適用分野が広がる時間消費型サービスの可能性
 ●ゲームの時間を売るオンラインゲームセンター
 ●知的時間消費サービス〜有料会員制図書館の経営
 ●待ち時間解消サービス〜睡眠ポッドのリースビジネス
 ●労働の対価として"時間"に着目したタイムダラーの報酬体系
 ●流行の影でだぶつく業務用中古ゲーム機を再利用したリース業
 ●趣味の専門市場に特化した環境(スペース)の賃貸ビジネス


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