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出版業界の商圏を脅かす
ブログサイトによる個人出版モデル
written in 2005/4/19

 いまやポータルサイトでは「ブログサービス」が欠かせない集客ツールとなった。ヤフー・ブログの登録者は、開設からわずか2ヶ月で10万件を超えた。検索ディレクトリに準じた13のカテゴリで分類されているが、「趣味とスポーツ」「家庭と住まい」「エンターテインメント」が人気という。

ブログはポータルサイトにとって、全体のページビューを厚くする目的の他に、特定のカテゴリーに関心のある深いユーザーを呼び込む効果をもたらす。トラックバック機能やRSSによって同じ価値観を持つユーザー間が連携できるため、興味ある話題に対して大きな口コミ影響力を発揮する。その力は徐々に出版業界の商圏を浸食しはじめているほどだ。

「ブログ=個人メディア」がもたらす影響力は、一つのサイトだけでは大した力を発揮しないものの、同じカテゴリーで複数の個人メディアが結集することにより、テレビや新聞とは角度が異なる“消費者メディア”としての力を持ちはじめる。この力を束ねるためのノウハウは、従来のコミュニティサイトやメールマガジン運営とは発想が異なるものだが、そこにブログ事業の収益化を成功させるための鍵が隠されている。

 日本の「ブログのポータルサイト」といえば、個人ユーザー向けにブログ機能を提供するホスティングサービスが主な役割になっているが、ブログブームが先行している米国では既に次のトレンドとして、ブログサイトをテーマ別に組織化する動きが起こっている。物理的には異なるサーバーに置かれているブログサイトでも、掲載されるテーマが同じならば“同じグループ”として結集することにより(1+1)を2よりも大きな力にすることができるという発想。確かにブログにアクセスする読者側の立場では、テーマ別に専門化されたポータルサイトがあれば便利であるし、そのテーマが絞り込まれるほど、質の高いユーザーが集まる。その流れを受けて、新たなオンライン出版ビジネスも登場している。
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この記事の核となる項目
 ●テーマ別のブログポータル運営〜個人出版事業への流れ
 ●旅行業界の仕組みに影響を及ぼすトラベログの台頭
 ●トラベログサイトを核とした旅行業者の集客方法
 ●ブログの運営会社とブロガーが利益を共有する仕組み
 ●ブログメディアの台頭と検索広告市場の関係について
 ●ブログの普及が向上させるアフィリエイト販売機能と影響力
 ●ブログによる新たな個人メディアの台頭と収益化計画


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