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買い手主導のビジネスモデルへと転換する 不動産業界の動向 |
written in 2004/8/4
買い物のスタイルが“売り手”から“買い手”へと主導権が移っている状況は各分野においてみられるが、そこからは買い手となる消費者に対して情報提供したりアドバイスをすることで成り立つ職業も登場しはじめている。
安い買い物ならば、たとえ失敗しても痛手は少ないが、それが一生の買い物となれば間違いは許されない。その筆頭にあげられる商品が「住宅」である。しかし意に反して、多くの消費者は不動産取引については素人であるがゆえ、百戦錬磨の売り手業者の思惑にまんまと乗せられて、欠陥や問題点の多い物件を購入してしまうことが少なくない。特にマンションや分譲住宅などは、先着順で購入者が決まるために、まだ完成していない物件に対して契約をしなくてはならないのが実態。それだけに、完成後または入居した後にいろいろな不具合が生じるというトラブルが急増している。
そこで住宅購入者の強い味方となっているのが「不動産コンサルタント」と呼ばれる不動産のスペシャリスト達である。コンサルタント業者は住宅購入者からの依頼により、購入を検討している物件の詳細調査を行い、その物件に欠陥は隠されていないか、販売価格は市況と比較して妥当か、などの評価診断をおこなう。調査後にコンサルタントがOKを出せば、依頼者は住宅販売業者に対して購入の契約を交わす流れ。コンサルタント業者は依頼者(住宅購入者)からの調査料を収益源としているため、販売業者側に気を遣うことなく厳しい住宅評価をおこなえるところが人気の理由だ。
《不動産コンサルタントを活用した住宅購入の流れ》
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●中古住宅評価制度が創出する住宅検査ビジネスへの期待
●従来型不動産エージェントの収益モデル解説
●バイヤーズエージェント型不動産業者の収益モデル解説
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JNEWS LETTER 2004.8.4
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