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農産物の付加価値競争によって浮上する
栽培技術提供ビジネス
written in 2003/12/9

 農村における後継者不足や過疎化の問題に加えて、安い外国産野菜の上陸も絡まって、日本の農業の将来に関しては悲観的な見方がされがちだ。しかし専業農家が減少していく一方で、最近では定年退職後に農業を始める「定年帰農」や、脱サラして都会から田舎へUターンして農業を始める「脱サラ農家」など、農業就業に新たな関心を持つ人が急増している。そのため、農業も起業テーマの選択肢として注目を向けられつつある。

昭和60年には約9.4万人だった新規就農者は、平成2年には約1.6万人までに減少した。しかし農水省による新規就農施策の実施に加えて、癒しブームに端を発した「田舎暮らし」への憧れ、より健康で自然な食品への関心の高まりもあってか、平成13年には約8万人と増加傾向に転じている。このうち、39歳以下の新規就農青年は約1万2千人で、農業後継者ばかりではなく他の職業から新規に就農する者も増えてきている。

人工物に囲まれるばかりで自然とふれあう機会が少ない都会生活に疲れて自然と共に生活することに憧れる人に対して、その夢を実現する手段として農業を就業(起業)形態の一つとして薦める傾向も高まってきている。その上さらに、農水省が構造改革特区だけに限定されていた株式会社の農業参入を、平成16年中には全国展開に関して決定するという動きも浮上して、農業経営のプロが新たな専門職として求められるようになってきた。


この記事の核となる項目
 ●土地のコストと人件費に問題がある日本の農業
 ●オンライン産直に活路を見出す農家の若手経営者
 ●高付加価値が求められる産直品の動向と実態
 ●「安全性」を求める声が生み出す新しい農業の形とIT市場
 ●海外における営農技術情報サービスの動向
 ●オーガニックトマトの栽培ノウハウを開発するベンチャー企業
 ●高生産性ジャガイモの栽培ノウハウを開発するベンチャー企業


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