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団塊世代が盛り上げる趣味市場で成功する
オンライン戦略
written in 2003/12/1

 現代の消費者は教育や習い事にお金を費やす傾向が高まっている。平成15年9月実施の「消費動向調査」によれば、「これから支出を減らしたいサービス」としてファンションやスポーツ、飲食など、大半のサービスをあげている一方で、「子供の教育費」と「趣味などけいこ事の月謝」に対してのみ「これから支出を増やしていきたい」と回答している。

これまでの象徴的な“余暇の楽しみ方”として人気になっていたショッピングやグルメなどの娯楽にかけるお金は抑えて、自分(または自分の子供)を高められるサービスへと消費の矛先が向かっていることがわかる。子供のいる世帯では、たとえ家計が苦しくても教育費だけはケチらない傾向が顕著に見えるし、子育ての終わった世帯では、自分自身を高めるための活動(自分探し)や趣味に高い関心を抱き始めている。

《これからの各種サービス支出の推移》
これからの各種サービス支出の推移 この消費動向はオンラインショッピングの売れ筋商品にも、やがて影響してくることを意識しておきたい。オンライン上の“人気商品”といえば、一般にはなかなか買うことができない高級品や限定品がいまでも強いが、ただ物を所有したり消費(食べる)するだけの商品というだけでは、購入がリピートしにくくなってきている。消費者は所有欲を満たすだけのショッピングには、やがて飽きてしまうため、売り手側(ショップ)としては、その次の“売るための仕掛け”を考えておく必要がある。そのヒントとなるのが趣味の分野において“自己表現または自己実現したい”という欲求である。

 終戦からの日本の高度経済成長を支えてきた重要な顧客層は団塊世代(1947〜52年生まれ)である。6歳の時にテレビ放送が開始されて街頭テレビの力道山に夢中になり、17歳で東京オリンピック、19歳の時にビートルズが来日して大ブームを起こすなど、団塊世代の成長とともに日本経済は様々な流行やヒット商品を生み出してきた。その動向を踏まえれば、これからの成熟した消費トレンドにも彼らが大きな影響力を示していくことが予測できる。


この記事の核となる項目
 ●団塊世代が盛り上げることになる大人の趣味市場
 ●団塊世代が歩んできた流行の歴史
 ●ターゲットは女子高生よりも団塊世代の特例
 ●団塊世代のライフスタイル変化が教える次のビジネステーマ
 ●ネットオークションが向上させる趣味への意欲
 ●高級な趣味市場を活発化させるための仕掛け
 ●大人の趣味市場拡大で成長する究極のヴィンテージ品販売
 ●趣味の専門市場に特化した環境(スペース)の賃貸ビジネス


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