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失敗するネットビジネスが陥りやすい
“落とし穴”の特徴

 共同購入型のビジネスモデルが米国で崩壊しはじめている。個々の消費者が単独で商品を購入すれば割引率は低いが、同型の商品購入を希望する消費者を組織化して共同で一括購入すれば、高い割引率を獲得することができるというメリットを売り物にしたビジネスである。

 共同購入型のビジネスが上手く回らなかった理由としては、「ユーザーが注文をしてから実際に商品を手にするまでの時間が長すぎる」という問題点が指摘されている。共同購入の性質上、大量の購入希望者が集まらなければ割引率は上昇しないことになるが、同型商品を求める購入希望者を多く集めるには時間がかかる。しかしこの特徴が「商品がすぐ欲しい」というユーザー側のニーズとは相反した。特に、パソコン関連商品のように時間経過による陳腐化が早い商品では“待つこと”により割引率の魅力が薄れてしまうことも少なくない。

 このように、数ヶ月前には注目されたビジネスモデルでも、その後に構造的な問題点が露呈したり市場環境の変化により事業計画が思い通りに展開しないことは、進化の速いインターネット業界では珍しいことではない。しかし、人生を賭けて勝負することになる起業家にとって“先行きの読み間違い”は致命傷になる。特に日本では米国と比べて、失敗からの復活の道は狭いために、事業の将来性には十分な検討をする必要がある。

 そこで、これからネットビジネスを立ち上げるにあたっての注意点を網羅してみたい。ネット分野に限らず、ビジネスには歳月を重ねる中でセオリーが蓄積されていくもの。そのセオリーが新しい事業に 100%生かせるということではないにしても、転ばぬ先の杖として役立てることで“無駄な失敗”をすることはなくなるはずだ。

●難しいビジネスモデルの落とし穴
●時間がかかるビジネスモデルの落とし穴
●金がかかるビジネスモデルの落とし穴
●コンテンツ充実型サイトの落とし穴
●利益が薄いビジネスモデルの落とし穴
●利益率を重視したネットビジネス戦略の考え方

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これは正式会員向けJNEWS LETTER 2001年1月27日号に掲載された記事のサンプルです。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料(個人:月額500円、法人:月額1名300円)による情報提供をメインの活動としています。JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。
 
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