クリック＆モルタル型サーチエンジンの魅力的な収益モデル

　「クリック＆モルタル」という言葉がインターネット戦略として話題にのぼりはじめている。“クリック”はＰＣやインターネットを表し“モルタル”は実店舗を表す。つまり、実店舗による営業をメインとする企業がインターネットを効果的に活用することにより、顧客を店に呼び込んだり、売上を高めるための実店舗連動型オンライン戦略である。

　しかし、実店舗型企業がｗｅｂサイトを運営する場合には独特の悩みがある。基本的にネットユーザーは全国区であるために、地域を限定したユーザーの囲い込みをすることが難しい。例えば、名古屋市内のスーパーが集客のためにサイトを運営するのであれば、名古屋市内のユーザーからアクセスしてもらわなければ意味がない。

　そこで、クリック＆モルタルを目指す地域サイト向けに、ターゲットとする地域のユーザーに対して的確にプロモーションをして、アクセスを誘導するためのビジネステーマが有望視されている。インターネット広告業界でも、各ユーザーの地域属性を把握して、特定地域のユーザーにのみバナー広告が表示されるシステムが検討されはじめている。

●郵便番号検索でショップを探す地域情報サーチエンジンの仕組み
●郵便番号検索による顧客誘導の流れ
●ネットで探す実店舗情報の意義と潜在市場