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口コミで増殖する大規模ユーザーネットワークの仕掛けと法則

 商品やサービスを顧客に認知させるために、宣伝広告することなく、口コミ的に情報が伝播してゆけば、高額なマーケティングコストを低減させられる。"Jupiter Study" 1999年12月の調査によれば、口コミによりwebサイト情報を得た後に、ユーザーが実際に訪問する確率は57%であり、メディアによる伝達(24%)よりも高いことが確認されている。

 そのため、ネット起業家達はさまざまな仕掛けによって自社の口コミを広げようと努力する。口コミ情報をウイルスのように拡散させることを狙った手法をバイラル(ウイルス的)マーケティングと呼ぶ。その結果、大量のユーザーネットワークを短時間で形成できた企業は、同カテゴリー内の競合他社よりも圧倒的に優位なポジションに立つことができるのだ。

 その中でも、世界的に最も有名な成功事例としては、無料電子メールサービスの先駆け的存在、“Hotmail”がある。同社は、創業当時に資本調達のため 20社のベンチャーキャピタルへ話を持ちかけたが、断られつづけ、21社目でようやく支援を得られたという苦労エピソードを持つ。

 今でこそ、“Hotmail”は無料電子メールサービスとして広く知られるが、もともと同社はデータベースツールをメインの事業テーマとしいて、それを広げるためのアイディアとして無料電子メールサービスを考案した。ところが、21番目のキャピタルは無料電子メールサービス事業のみに投資をし、その結果として1000万人以上の無料会員を集めるまでに至った。その後、膨大な会員数に目をつけたマイクロソフトに4億2500万ドルで買収されることになる。

 このように、ネット上のバイラルマーケティングでは「意図的な戦略」と「偶然」が重なることにより大増殖を引き起こすことがあるが、その法則や仕掛けにはいくつかのパターンが存在している。

●インフラ(ツール)提供型バイラルの解説
 ・無料メールアドレス型
 ・メルマガ発行機能の無料提供型
 ・個人−個人間決済機能提供型

●クラブ・サークル形成型バイラルの解説
●「友達におすすめ」機能設置型バイラルの解説
●悟られてはいけないバイラルマーケティングの展開





これは正式会員向けJNEWS LETTER 2000年9月29日号に掲載された記事のサンプルです。JNEWS LETTER記事を電子メールにて継続受信したい場合には正式購読(有料)手続きをおこなってください。その後、発行されるID、PASSWORDを利用することで過去のバックナンバー1400タイトル以上もすべてWeb上より閲覧可能となります。

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