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実店舗が抱える返品商品を活用したB級品ビジネスの可能性

 Eコマース業界の新しいビジネスチャンスとして「返品」に関わるサービスが脚光を浴びている。顧客満足度を高めるための施策として「返品OK」を唱えるオンラインショップは多いが、それに伴う、返品受付業務や返品された商品の処分ルート開拓など、ショップ側の負担が大きくなっている点に着目した返品業務のアウトソーシングサービスである。

 しかし、返品問題に対するオンラインショップの取り組みは、特に新しいテーマではない。『商品のサイズが合わなかったり、気に入らなければ自由に返品してください』とは掲げているものの、返品された商品をすべて「ロス」として捨ててしまうのであれば、ショップ側の利益は大きく落ち込んでしまうことは以前から指摘されている。

<返品ロスによる利益の変動傾向>

●販売価格 5,000円(粗利益率 35%)の商品を10個販売した際の粗利益額は、

 ◎返品ロス無しの場合の粗利益
  -----> 5,000円×粗利益率 35%×10個=17,500円

 ◎返品ロス1個の場合の粗利益 
  -----> 5,000円×粗利益率 35%×9個−返品ロス1個(仕入3,250円)
                               =12,500円

 ◎返品ロス2個の場合の粗利益 
  -----> 5,000円×粗利益率 35%×8個−返品ロス2個(仕入6,500円)
                               =7,500円

 ※返品ロスの有無によって最終的な利益は大きく変動することがわかる。

 サービス充実のために「返品OK」を掲げるショップの裏側では、返品商品をどのような処分ルートによって現金化するのかが、切実な課題となる。この具体策として最近では、オンラインオークションを上手に活用しているケースが多く見受けられる。“Yahoo!オークション”のように匿名で利用可能なオークションサイトに、返品された商品を店主が個人として「新品同様の中古品」として出品して現金化するという方法である。人気商品であれば、比較的高い価格で落札されるために、仕入価格を割り込むことなく商品をさばくことができるわけだ。ただし、このような処分方法も、さばける数には低い限界があるのは言うまでもない。

●米国で普及する返品処理の代行サービス
●眠っている返品在庫を狙う視点
●顧客満足度経営の影に潜む返品商品が生み出す新市場





これは正式会員向けJNEWS LETTER 2000年9月22日号に掲載された記事のサンプルです。JNEWS LETTER記事を電子メールにて継続受信したい場合には正式購読(有料)手続きをおこなってください。その後、発行されるID、PASSWORDを利用することで過去のバックナンバー1400タイトル以上もすべてWeb上より閲覧可能となります。

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