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自動車業界に波及した仕入値公開型ビジネスの仕組みと影響
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流通業者にとって商品の仕入価格は最も大切な商売の内部情報である。仕入原価に数十パーセント程度の利幅を上乗せして顧客への販売価格を決定するのが当然のスタイルだが、顧客からの値引き交渉に対しては「これが精一杯の値引きです」「ここまで値引きしたら赤字ですよ」などと駆け引きするのが長年の商慣習である。
しかしインターネットによってメーカーや流通業者の利益構造まで丸裸にされてしまう時代が到来している。買い物をする消費者にとって最も興味深いのは価格情報であり、販売業者がどの程度の利益を上乗せして最終的な販売価格を決定しているのかを知りたがっている人は多い。
これからの流通業に求められるのは、「商品をいくらの原価で仕入れて、何%の利益を上乗せして販売しているのか」「利益率設定の根拠となる理由は・・」という内部情報をオープンにしていくことなのかもしれない。もちろん、これは強制的な情報公開ではないが、消費者が透明性の高い販売業者に好感を持つことだけは確かである。
米国では既に一部の業界で仕入価格情報がネット上に氾濫している。最も顕著な傾向が見られるのは自動車業界であり、ネットユーザーであれば誰でも簡単に自分が購入検討している車種のディーラー仕入価格を覗き見ることが可能だ。
●米国の仕入価格情報提供サイトの仕組み
●仕入価格情報を活用したエージェント・ビジネスの詳細解説
<この記事の完全情報 URL>
https://www.jnews.com/mem/back/detail/2000/200002/20000222_1.html
https://www.jnews.com/mem/back/detail/2000/200002/20000222_2.html
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<これはJNEWS LETTER 2000年2月22日号に掲載された記事です>
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