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プロジェクト１９９９が開拓するファッション業界のインディーズ市場

　たとえ個人でもメディア機能を持つことができるインターネット社会は、従来からある「プロとアマチュア」を区別するための境界線をやがて取り除くだろう。音楽業界では流来型のＣＤによる流通形態とは別に、ネットを経由したＭＰ３ファイルによる新しい流通スタイルが花開こうとしているが、ここでは既にプロとアマチュアの差が曖昧になっている。逆に著作権に関する縛りが多いプロアーティストよりも「インディーズ」と呼ばれるアマチュア達の方がユーザーから支持されていることも珍しくない。

　「インディーズ」とはインディペンデント（independent）から派生した言葉で、フリーのアーティストやクリエイター達による自主制作作品を意味する。これはアマチュアという弱者的な発想ではなく、スポンサー企業の影響力を受けることなく自由に好きな作品を制作していく独立系クリエイターとしての意味合いが強い。

　最近では一般消費者側にも「人と同じ商品」では満足せずに、こだわりを追求する人達が増加しているが、それらの客層とインディーズ作品とが上手にマッチして新しい消費トレンドが生まれつつある。その媒介役となっているのがインターネットなのだ。そして、インディーズが生み出す新しいトレンドや市場は音楽業界に限定されたテーマではなく様々な業界にも浸透していくことを、早い段階から予測しておきたい。

　その中でもネット上で新しい動きが出始めているのがファッション業界である。プロジェクト１９９９という国内サイトはファッション業界内で人気のあるインディーズブランドばかりを集めたショッピングモールを運営している。こだわりの独立系デザイナー達が作り出す洋服をオンライン販売していくことで各ブランドの知名度を高めていくことをコンセプトにしている。

■プロジェクト１９９９
http://1999.design.co.jp

●インディーズブランドの状況と定義
●インディーズ・モールの運営方法と採算性
●インディーズブランドの売れ筋動向と顧客特性

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https://www.jnews.com/mem/back/detail/1999/199912/19991216_3.html
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＜これはJNEWS LETTER 1999年12月16日号に掲載された記事です＞