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非営利事業として成長する欧米のリサイクルショップ経営

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JNEWS会員配信日 2022/1/14

 日本では「セカンドストリート」のように古着を中心に扱うリサイクルショップの全国チェーンが出てきているものの、古着の再流通インフラは未成熟な段階である。一方、海外ではチャリティーショップの業態が、古着リサイクルの拠点になっている。

チャリティーショップは、非営利で運営されるリサイクルショップの形態を指し、消費者は不要になった古着や家財道具などを、寄付の形で無償譲渡している。店は、有給スタッフと無償ボランティアのチームによって運営されており、店舗運営にかかる経費を抑えて、売価の設定も安くすることができるため、掘り出し物を探しやすいのだ。

チャリティーショップの発祥は英国で、第一次世界大戦中に赤十字がロンドンでオープンさせたのが、世界初と言われている。現在では、英国内で6700店舗を超すチャリティーショップがあり、合計では約6,300万ポンド(約98億円)の売上規模がある。

英国のチャリティーショップは、大半が慈善団体によって運営されており、収益のすべてを非営利の活動に使うことを条件として、自治体からの支援を受けたり、ボランティア人材を活用できたりする利点がある。しかし、事業の形態は、営利企業と同等に組織化されており、全国チェーンとして店舗網を拡大してきている。

《チャリティーショップの経営モデル》

英国最大のチャリティーショップとして成長しているのが、英国心臓財団(BHF)が運営する店舗網で、英国内で730店舗を展開している。同団体は、心臓疾患の研究に資金提供することを目的としており、公的な助成金や募金の他に、小売部門としてチャリティーショップで稼いだ収益を財源としている。

BHFショップでは、不要な服、本、玩具、家具、アクセサリー、靴などの寄付を常時受け付けている他、引っ越しなどで生じる不要品の出張引き取りも行っている。
これらの寄付された品物は、店舗とオンラインで販売することで収益を得ている。

各店舗では、有給社員とボランティアのスタッフが働いているが、ボランティア人材は柔軟な勤務体系で小売業のスキルを習得できる利点がある。レジ作業、マーケティング、ロジスティクス管理、家電や家具などの修理も、ボランティア人材に任せられるため、そこで得た経験を転職活動に活かすことができる。チャリティーショップにとって、ボランティアは重要な労働力であり、BHFの全店舗では17,000人が働いている。

英国心臓財団(BHF)チャリティーショップ
■店舗の紹介映像

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・スリフティングによる賢い節約生活
・古着スリフトフリッピングの仕組み
・日本と異なる海外リサイクルショップの業態
・チャリティーショップの経営モデル解説
・職業訓練型のリサイクルショップ経営
・慈善団体と提携した営利リサイクルショップ
・海外から注目される日本の中古市場
・国内中古品の新興国輸出ビジネス
・国内売れ残り古着の再流通ルート
・使い捨てゴミを減らすリユース容器のレンタルビジネス
・返品商品が清算されるリバースロジスティクス最前線
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・スモール起業に適したヴィンテージアパレルの発掘ノウハウ

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