インターンシップ仲介サイトの仕組みとビジネスモデル
JNEWS会員配信日 2018/5/5
米国の学生がインターン先の企業を見つける方法としては、大きく2つのルートが一般的である。1つは所属している大学の就職課や、担当教授のコネクションを使って見つける方法で、企業は特定の大学と提携する形で、インターン生の募集をかけているケースは多い。
そこで希望に合うインターンシップが見つからない場合には、ネット上の仲介サービスを利用する方法がある。一例として「WayUp(ウェイアップ)」には、米国内の大学新卒者を対象とした求人案件が30万件以上掲載されており、学生はその中から目的のインターンシップを探して、応募することができる。
応募の手順は、プロフィール情報として、大学名、専攻、仕事の関心、履歴書などを登録すると、自分に応募資格があるインターンシップのリストが表示され、複数の企業に申し込めるようになっている。顔写真の掲載は任意だが、掲載することにより、企業からのレスポンス率は10倍以上高くなる。
WayUpの求人情報には、フォーチュン500社にランキングされる大企業も多数掲載されているが、インターンシップの選抜に合格するのは“運”もあるため、できるだけ多くの企業に応募したほうが、当選確率は高くなる。また、企業側でも大学名、専攻、取得学位、卒業年度、性別、人種などの条件検索でヒットする学生に対して、インターンシップの応募を促す招待メールを通知することができる。
WayUpの利用体系は、学生側は基本的に無料で、人材募集をする企業側が月額料金を払う方式。会社の規模と使える機能によって料金は異なり、社員数が100名以下の会社は月額75~725ドル、1000名以下の会社は 月額349~1459ドルとなっている。また、少しでもインターンシップ参加への成功率を高めたい学生に対しては、企業側からの検索リストに上位表示される有料オプションも用意されている。
一般的な求人募集と比べても、インターンシップは応募者が短期間に集中する性質があるため、企業は「WayUp」のようなサイトを利用することで、応募者の管理を自動化できる利点がある。また、違法就労にはあたらない正当なインターンシップであることを示す上でも、信頼できる仲介サイトの審査を経て、募集をかけることが望ましい。
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