スマートロックによる無人フィットネスクラブの開発
JNEWS会員配信日 2017/10/12
無人でドアの解錠ができるスマートロックの導入により、接客スタッフを置かない24時間営業サービスの新業態として普及が進んでいるのがフィットネスクラブの業界である。2002年の創業で、現在は世界25ヶ国で3,500店舗以上、日本でも 200店舗を展開する「エニタイムフィットネス」は、24時間いつでも好きな時間にトレーニングができるフィットネスジムで、200万人以上の会員を獲得している。
月額会費は7千円前後(店舗よって異なる)と、業界平均よりも2割ほど安い設定で、深夜でも利用できることが人気の理由となっている。スタッフが在中しているのは昼間の時間帯のみだが、会員には専用のカードキーが発行されて、オートロックされているジムに入室して自由にトレーニングすることが可能だ。ジムの中には防犯カメラが20台以上設置されて、スタッフが居ない時間帯の安全対策もとられている。
エニタイムフィットネスは、フランチャイズ方式で店舗展開しており、加盟オーナーは6,000万円~7,000万円の初期投資が必要だが、オートロックシステムによる接客の省力化により、人件費は売上の20%以内に抑えることが可能になっている。完全に無人化されたビジネスではないが、コンビニ・フランチャイズのように日常業務で忙殺されることはないため、加盟オーナーの中では56%が複数のジム店舗を展開している。
人件費の負担が少ない無人店舗の業態では、資本力のあるオーナーが複数店舗を経営することで、収益の拡大を図っていこうとする特性がある。
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