アイデアから商品化までを共有するオンデマンド製造業
JNEWS会員配信日 2017/5/11
ユニークな新製品を生み出すスモールメーカーの台頭に対して、大手メーカーも協業の触手を伸ばし始めている。彼らをライバル視するよりも、パートナーとして良好な関係を築いたほうが、共有経済の中では上手くいく。大手メーカーが求めるのは、斬新でユニークな新製品を生み出すアイデアである。
そこで、家電メーカーのゼネラルエレクトリック(GE)では、ケンタッキー州のルイビル大学と、ユニークな自動車を開発する新興メーカー「Local Motors(ローカルモータース)」との協業により、「FirstBuild」という製品開発のコミュニティを立ち上げている。
新しい家電製品のアイデアを持つ者は、FirstBuildのコミュニティに具体的なイメージや仕様を投稿して、開発プロジェクトを立ち上げることができる。その製品コンセプトに関心のあるコミュニティメンバーがプロジェクトに参加することで、開発チームが形成されていく。試作品の製作やテストマーケティング(小ロットのオンライン販売)を経て、消費者からの評価が高ければ、GE社が正式な商品として量産化の支援をする。
製品化されたアイデアの発案者は、コンセプトリーダーという立場で 1,000ドルの報酬+販売実績(小売価格×数量)に対して 0.5%のロイヤリティが支払われる。このロイヤリティは、商品の発売日から4年間継続する。開発に協力した、他のプロジェクトメンバーに対しても、開発の貢献度に応じた報酬(賞金+ロイヤリティ)が支払われる。
たとえば、新たな部品を加えて製品の価値を高めたメンバーは、その価値(商品価格の上昇分)に対するロイヤリティが支払われるため、良いアイデアを出すほど高い報酬を稼げる仕組みになっている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます → 記事一覧 / JNEWSについて)
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