カジノリゾート施設の収益率とビジネスとしての採算
JNEWS会員配信日 2017/1/9
カジノでプレイヤーが勝てる確率は、テーブルゲームは平均すると総ゲーム数に対して15%前後、スロットマシンのホールド率(Win回数÷ハンドル回数)は3~7%に設定されており、長時間のプレイをするほど、トータルでは胴元が儲かる仕組みになっている。そのため、カジノで大損をしないためには、冷静さを失わずに、短時間で切り上げるのが良い。
最近では、カジノ付きのリゾート施設を訪れる富裕層の中でも、カジノはあまりやらずに、他のレジャーや娯楽で楽しむ人達が増えている。これは健全で賢い遊び方だが、施設側にとってはカジノの遊戯時間が減少すれば、従来のビジネスモデルが成り立たなくなってしまう。
そのため、世界のカジノ施設はどこも VIPメンバー制度を設けている。これは「コンプ・プログラム」とも呼ばれるもので、ゲームに賭ける金額やゲーム時間の条件をクリアーすると、飲食代やホテルの宿泊費など、各種のサービスが無料になる特典が用意されている。
カジノの利益率は決して高いわけではなく、顧客がゲームに投じる賭け金に対して、賞金として払い戻す還元率は90~95%に設定されていて、日本の競馬や宝くじよりも還元率は高い。還元率が95%ならば、賭け金に対する粗利益は 5%となり、その中から、他のレジャー施設から生じる赤字分を補填した上で、人件費、ゲーム機のリース代、営業免許のライセンス料やカジノ税も国や自治体に払わなくてはならない。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です → 記事一覧 / JNEWSについて)
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