百貨店からeコマースへ転換する高級紳士服の販路
JNEWS会員配信日 2016/10/25
アパレル分野の販売手法は、それぞれの顧客に合う服をコーディネートするパーソナルショッピング型のeコマースが今後の主流になっていくと見られている。
メンズ向けのサブスクリプション型アパレルサイトとして、2009年にスタートした「TRUNK CLUB(トランククラブ)」は、2014年に老舗百貨店のノードストロームが買収したことで、高級路線へとシフトしてきている。ミドルクラス以上の紳士(ビジネスマン)を主なターゲットとして、メッセージアプリでスタイリストへの相談をした後、百貨店で服を揃えるのと同程度の予算(1アイテムにつき100~300ドル)で、コーディネートされた服が3ヶ月に1回のペースで発送される。
毎月25ドルが課金されるが、これは「home try-on fee(ホーム試着料)」という名目で、自宅に届いた商品を試着して、気に入った服を購入すれば、商品代金に充当されるのは「Stitch Fix」と同じ仕組みだ。気に入らない服は返品できる。
さらに、パーソナルショッピングの付加価値を高めるために、「Clubhouses(クラブハウス)」というサロンを、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク、ワシントンDCなどの都市に設けて、そこに出向けば、スタイリストと直接会って、正確なサイズを採寸したり、コーディネートのアドバイスを受けられるようにしている。
TRUNK CLUBでは、このサービスを展開するためにフリーランスのスタイリストとも提携して、質の高いコーディネートを行っている。ただし、従来のアパレル店舗のように大量の在庫を陳列することはなく、あくまでeコマースを主体としたパーソナルショッピングのビジネスモデルを構築している。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます → 記事一覧 / JNEWSについて)
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