JNEWS会員配信日 2016/2/8
ゼロから食品ビジネスにチャレンジする起業者にとっては、食品製造の衛生管理、厨房施設の問題がネックとなることから、調理した食品を販売することのハードルは高い。また、素材の質や美味しさを追求するほど、食材原価と人件費は高く、利益率は低くなる。そこで視点を変えて、注文者側が調理することを前提とした食材のキット販売(ミールキット)が急成長してきている。
「Green blender(グリーンブレンダー)」は、会員顧客に対して、未加工の生野菜や果物が詰め合わされたボックスを毎週発送しているが、その中には、野菜ジュース(スムージー)にするためのレシピが同封されている。そのレシピに従って食材をカットし、ミキサーにかけてジュースを作るのは顧客自身だ。
最近では、野菜や果物に含まれる成分を生のまま摂取する“グリーンスムージー健康法”が流行っており、市販の野菜ジュースよりも栄養価が高く、材料の組み合わせによって、不足している栄養素を柔軟に摂取できることから、美容やダイエットに関心の高い人達から人気となっている。
Green blenderのボックスには、レシピに従って 10杯分のスムージーが作れる食材が詰め合わせられており、毎週異なる種類のスムージーを楽しむことができる。
価格は1週間(1ボックス)につき49ドルで、決して安くはないが、スムージー専門店に毎日通うことよりはリーズナブルな価格設定になっている。
■Green blender https://greenblender.com/
また、「Blue Apron(ブルーエプロン)」は、毎日の夕食メニューに悩む家庭をターゲットとした食材デリバリーのサブスクリプションサービスだ。1年間内に同じメニューが重複することがなく、スーパーマーケットで購入するよりも新鮮で、計量済みの材料や調味料がセットになっているため、食材を無駄にすることがない。
また、同封されているレシピカードには、栄養学に基づき、季節毎に旬の食材を活用した料理の調理法が解説されているため、それを長期にわたりストックしていくことで、自分専用の料理マニュアルとすることができる。
料金体系は、家族2人用のパーソナルプランが 59.94ドル/週、4人用のファミリープランが139.84ドル/週となっており、1人1食あたりの料金に換算すると9ドル前後に設定されている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です→記事一覧)
《Blue Apronの料金設定》
○パーソナルプラン(2人用)…… 59.94ドル/週(3種類のレシピ+食材)
○ファミリープラン(4人用)…… 69.92ドル/週(2種類のレシピ+食材)
○ファミリープラン(4人用)……139.84ドル/週(4種類のレシピ+食材)
■Blue Apron https://www.blueapron.com/
■利用者によるBlue Apronのレビュー映像 https://youtu.be/o36PscfRph0
■JNEWS会員レポートの主な項目
●デリバリー専門レストランの新業態
●商圏テリトリーを広げるモバイル注文システム
●シェフを仲介するフードシェアサービス
●レシピで付加価値を高めるミールキット販売
●ミールキットのビジネスモデルと日本への応用
●FLと人時売上高を基準に組み立てる飲食ビジネスの限界点
●フードマイルを意識したローカルフードビジネスの手掛け方
●スモールメーカー起業の選択肢に浮上するDIYキット開発
●フードトラックからスタートするナチュラルフードビジネス
●フリーの客を優良顧客へ誘導するサブスクリプションの重要性
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2016.2.8
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