JNEWS会員配信日 2014/6/14
“日常の足”として使うマイカーの購入では、ローン利用者の割合が多いが、1千万円以上するような超高級車については、現金一括払いの購入者が大半を占めている。贅沢品にあたるような高級車の購入は、富裕層が主体であるためだ。
しかし、富裕層未満の人達でも、フェラーリやポルシェなどに憧れている人達は多く、いつかは所有したいと考えている。そこで、「スーパーカーをタイムシェアリングする」という発想のサービスが伸びてきている。
タイムシェアリングは、リゾート地にある高級別荘の所有権を何人かのオーナーに分割して、各オーナーに1年の中で利用できる時間(期間)を割り当てる仕組みだが、それがスーパーカーにも応用されるようになってきた。
たとえば、新車価格が2000万円のフェラーリでも、10人のオーナーで共有すれば一人あたりの購入額は「200万円」になり、1年間の 1/10ずつ自由に使うことができるようにする。この方法なら、サラリーマンでもフェラーリのオーナーになることができる。
仲の良い友達が10人集まれば、2千万円の高級車でも共同所有することは可能だが、現実的な問題として、誰がどの期間に利用するのか、故障した時の修理代はどのような分担率にするのか、などのルールを仲間内で作ることは難しく、ほとんどが喧嘩別れをしていしまう。
そこで、オーナー間の面倒な交渉などはすべて省いて、会員制で超高級車の利用権を与える「タイムシェアクラブ」の運営事業が、欧米で成長している。年会費を払って会員になることで、複数の高級車を乗り回すことができ、車両の保管やメンテナンスは、クラブ側がすべて担当する。
タイムシェアクラブの特徴は、会員に対して車両の「所有権」ではなく「利用権」を、一年を分割して与えていることだ。タイムシェアオーナーとして利用日数の割り当てが確定しているため、従来のレンタカーサービスのように「貸してもらう」という感覚とは異なるものだ。
●買いやすさを演出する残価設定ローンのトリック
●支払い方法のさじ加減による利益操作の方法
●顧客によって金利が異なる米国ローン事情
●大学生向けのマイカー購入支援サービス
●ソーシャルファンディングによる新車販売の手法
●超高級車をタイムシェアリングする発想
●タイムシェアクラブの運営モデル
●カーシェアリングへの不満と改善モデル
●ソーシャル社会の信用力として活用されるクレジットスコア
●安全コストを意識したカーシェアリング事業の採算と転換期
●小売業→レンタル→シェアリングサービスへのビジネス転換
●マイホームをシェアすることで住宅ローンをゼロにする方法
● 自家用ジェット機の販売に学ぶ分割オーナーシップ制度の仕組み
JNEWS LETTER 2014.6.14
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