JNEWS会員配信日 2014/5/6
ホテルのロイヤリティプログラムは、顧客が予約をするチャンネルによっても効果が異なることが検証されている。ホテル向け予約ソリューションを提供する「Travel click」の調査によれば、予約の窓口によって、ロイヤリティ会員と非会員との差が以下のように生じている。
近年の利用件数が増えているオンライン・エージェント経由の予約では、ロイヤリティプログラムの非会員が「85%」と高い数値になっている。このルートで予約をする顧客は、何度も利用するほど充実する特典よりも、単発で「宿泊費の安さ」を求める傾向があることから、料金の値引きとポイント付与を併用するよりも、宿泊料金を思い切って値引きしたほうが、オンライン予約の獲得件数は多くなる。
このように、各ホテルがどのチャンネル(予約窓口)からの集客を強化したいのかによっても、特典の付け方を変えていく必要があることがわかる。
「旅行」というカテゴリーの中だけでも、ホテル、航空会社、鉄道会社、タクシー、レンタカー会社、レストラン、レジャー施設などが、各種のポイントを発行している。しかし種類が多すぎるために、顧客はすべての特典内容を把握しておらず、それがポイントの未消化にも繋がって、ロイヤリティプログラムへの関心を薄れされている。
しかし、ポイントを上手に貯めて活用することで、顧客はかなり賢い旅行ができるようになる。特にその恩恵を享受できるのが、年間で多額の出張旅費を支払っているビジネスユーザー(法人客)だろう。ところが、航空会社から発行されるマイレージも、会社として保有残高を正確に把握しているケースは少なく、出張経費の削減策として活かされていないのが実態だ。
●ホテル利用客に対するポイント制度の効果
●予約チャンネル別にみた顧客特性について
●ポイントプログラムの集約と管理システム
●ローコストで実行する独自ポイントシステム
●中小業者向けポイントプログラムの開発市場
●ポイントシステムの費用対効果について
●オリジナル特典プログラムの着眼とアイデア
●通販客を呼び戻すリアル店舗向け買い物代行サービス
●リアルビジネスにおけるフリーミアムの活用法とターゲット客
●ビッグデータ活用による事業の将来予測と販促マーケティング
●アナログからデジタルへ移行する米国クーポンの賢い使い方
JNEWS LETTER 2014.5.6
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